猫の『肉球』は他の動物と何が違うの?5つの違いと理由を解説!

猫の『肉球』は他の動物と何が違うの?5つの違いと理由を解説!

肉食動物にとって必要不可欠な肉球。猫の肉球は「可愛い」の象徴にすらなっていますが、他の動物の肉球とは何が異なるのでしょうか。今回は5つの違いを徹底解説いたします。

猫の肉球は他の動物と何が違う?

様々な肉球

猫の肉球には、「足音を消す」「においの痕跡を残す」「汗をかく」「高い場所からの着地の際に衝撃を和らげる」などの役割があります。つまり肉球は猫にとって、生きるうえで欠かせない重要なパーツなのです。

ところで、肉球を持つ動物は猫だけではありませんよね。他の動物と猫の肉球に違いはあるのでしょうか。

ここでは、猫の肉球と他の動物の肉球の違いと特徴、違っている理由について詳しく紹介いたします。

1.色のバリエーション

猫の肉球は、毛色の系統によって色が異なります。一方、トラの肉球は2色しかありません。

ほとんどのトラは黒っぽい肉球で、そこに砂が混ざることで灰色のように見えることがあります。ホワイトタイガーだけは特殊で、薄ピンク色の肉球を持っています。

2.弾力がある

猫の肉球は、犬や熊の肉球と比べ、構造が薄く汗腺が発達しています。

そのため潤いやすく、弾力があります。あの肉球の「ぷにぷに」とした感触は、水分量が多いことが理由だったのです。

3.潤いが滑り止めになる

手を挙げる猫

猫の場合は、肉球が持つ潤いが滑り止めとして機能します。

一方で、犬や熊はザラザラとした質感の肉球がスパイクのような役目を果たし、スリップを抑制してくれます。

比較的柔らかい砂地で生活する猫、草原や山岳地帯で生活する犬(オオカミ)、山の中で生活する熊と、それぞれのフィールドに合わせた構造になっているのです。

4.ものを掴む・握る

薄くて柔らかい肉球は、器用にものを掴んだり、握ったりすることができます。猫の場合は小動物が捕食対象になるため、より繊細な動きが求められるからです。

握ることに特化した肉球を持つ動物は、他にもコツメカワウソがいます。人間のような爪があることと、掌全体が柔らかい肉球で覆われていることにより、猫と同様もしくはそれ以上に器用な動作ができるのです。

5.地熱に弱く怪我をしやすい

険しい山道を歩く熊、草原を駆け巡る犬の肉球は分厚い構造になっています。これが靴のような役目を持って、地面の熱や怪我から守ってくれるのです。

一方、外出することのない完全室内飼育の猫の肉球は地熱に弱く、熱いものに晒されるとやけどを負う危険性があります。また、尖ったものを踏んでしまうと簡単に損傷してしまいます。

外猫の場合は自然と肉球が硬くなりますが、決して熱に強いわけではありません。怪我のリスクも同様です。

ちなみに、暑い砂漠で生きるスナネコの肉球は硬い毛で覆われています。この被毛が靴下代わりとなり、熱から守ってくれるのです。

まとめ

猫の肉球

今回は、猫とその他の動物の肉球を比較してみました。それぞれの生息地域や環境に合わせた構造になっていましたね。

家猫の肉球は潤いがキープされやすいのですが、冬場は時々乾燥してしまうことがあります。また、体内の水分量が減少する高齢期にも肉球がカサカサしてくることがあるでしょう。乾燥した肉球で全力ダッシュをすると、摩擦でひび割れを起こし怪我をする恐れがあります。必要に応じ、猫用の肉球クリームでケアをしてあげてください。

最後に、ホッキョクグマや寒い地域原産の猫の足裏は、被毛で覆われています。これは凍傷になることを防ぐためです。しかしフローリングで生活する場合は、この足裏の被毛のせいで足腰への負荷が大きくなってしまいます。長毛種の猫を迎えたら、絨毯がメインの部屋で遊ばせるか、足裏の毛をカットしてあげましょう。

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