猫がいる家は要注意!!3つの暖房トラブル
寒い冬場に欠かせない暖房器具。しかし、猫がいるご家庭ではその扱いや管理により気をつけなければなりません。
今回は絶対に防いでほしい3つの暖房トラブルと、予防策を紹介いたします。
1.コードの断線・感電事故
猫は好奇心旺盛で遊び好きな動物なので、コードにじゃれてしまうことがあります。
また、歯が変え変わる時期の子猫は歯茎のかゆみや違和感から手当り次第何でも噛んでしまうことがありますし、若いやんちゃな猫も色々な物を噛んだりすることがあります。もちろんコード類も例外ではなく、細いヒモ状のコードで遊ぶのが特に好きな猫もいます。猫がコードを噛んだ結果、コードが断線して暖房器具が使えなくなったり部分的に断線して火災の原因となったり、愛猫が感電してしまいます。
イタズラができない場所に配線を整備するか、コードにカバーをつけて対策すると良いでしょう。
2.スイッチを押してしまう
エアコンのリモコンにチャイルドロックがない場合、愛猫が遊んでいる過程で偶発的にリモコンを踏んでしまい、設定が変わってしまうことがあります。チャイルドロックがあるリモコンはチャイルドロックをかけ、ないリモコンは猫が触ったり踏んだりできない場所で管理しましょう。
チャイルドロック機能がついたストーブやヒーターは、必ずチャイルドロックをかけてください。
3.火災
ストーブやヒーターは猫によって火災の原因になることがあります。例えば、お気に入りのおもちゃをくわえた猫がストーブのそばや上に置いてしまったり、ストーブの中にものを落としてしまうなどの事故です。
猫だけで留守番をさせる場合は、ストーブやヒーターは消し、暖房にはエアコンや湯たんぽ、ペット用のホットカーペットを使うと良いでしょう。
猫の身に起こるトラブルにも気をつけて!
先ほどは暖房器具そのものや家全体のトラブルを紹介しましたが、猫の身に起こる暖房のトラブルも多々あります。感電や火災だけではない注意事項を挙げてみます。
やけどや低温やけど
ストーブやヒーターに猫が近づける状態では、猫がやけどをする可能性があります。やけどはしなくても、毛が焦げることもあります。ストーブやヒーターは、サークルで囲んでしまいましょう。特にストーブの場合、屋根付きのストーブカバーを使うと良いでしょう。
床暖房やホットカーペットを活用しているご家庭では、猫の低温やけどに気をつけましょう。
設定温度を低くして使ったり、定期的に電源を切ったりするようにしましょう。留守中はOFFにしたり設定温度をさらに下げておくと良いでしょう。
こたつ内での酸欠
こたつは本来、全身で入るものではありません。中に閉じこもると苦しくなったり酸欠を起こしてしまうかもしれません。
こたつ好きな猫がいる場合は、必ずこたつ布団に隙間を開けておきましょう。留守中は電源を落とした方が良いでしょう。
健康な猫であれば苦しくなれば自分でこたつから出てくるでしょうが、病気や高齢の猫では感覚が鈍っていたり動くのが億劫でこたつから出た方が良い状態でも出てこないことがあるかもしれません。
熱中症や脱水
室温が高いと、熱中症や脱水になる可能性があります。室温に合わせてきちんと水分を摂取する猫であれば大丈夫ですが、病気や高齢などで水分摂取量が足りない猫が暖房で暖まり、体から多くの水分が失われると危険です。自分自身で暖かさを調節できるように、暖房を使う時期は敢えて涼しい空間を作ってあげたり、水を積極的に飲んでもらう工夫をしましょう。
留守中の暖房には、低温の設定もあるペット用のホットカーペットや湯たんぽ、潜れる布団などを活用すると良いでしょう。
まとめ
今回は猫がいるご家庭や、猫に起こる暖房トラブルについて紹介いたしました。
特にヤンチャな子猫がいるご家庭では、コード周辺のトラブルや火災に気をつけてください。ストーブは、サークルで囲んでしまうのがおすすめです。
成猫でも、熱中症や低温やけどに注意しましょう。猫は暖かくて気持ちの良い場所から長時間離れないことがあります。また病気や老齢の猫ではより注意が必要です。
こたつがあるご家庭では、常に出口は確保できているか確認しましょう。ホットカーペットの温度は大丈夫ですか。飼い主さんですら暑いと感じる室温になっていませんか。水を十分に飲んでいるでしょうか。愛猫のためにも、今一度確認してみてください。