猫が「ふみふみ」する理由6つ
まるでパン生地をこねるような動きのふみふみ。猫はなぜ、このような行動をとるのでしょうか。ここでは6つの理由を紹介いたします。
1.母猫を思い出している
ふみふみは元々、母猫のおっぱいを揉みながら母乳を飲む仕草です。
完全に乳離れするまで母猫と過ごした猫にはあまり見られず、母が恋しくなる猫に多い行動だといわれています。
2.空腹のアピール
ふみふみの原点から納得がいくかもしれませんが、空腹をアピールする際もふみふみをすることがあります。
3.甘えたい
家猫は体が成長しても子猫気分が残りやすいもの。飼い主さんに甘えたいと思ったときも、やはりふみふみをすることがあります。
4.リラックスしている
年齢を問わず、警戒モードになっている最中には見られない行動です。
つまり、ふみふみをしているときはリラックス中で、飼い主さんの前でよくしているのであれば信頼の証になります。
5.眠るためのルーティーン
ふみふみを、寝る前のルーティーンにしている猫もいます。母猫に添い寝をされて安心して眠れていた子猫時代を思い出すことで、心地よく眠ることができるからです。
またルーティーンとは異なるものの、完全に眠った状態でふみふみをする猫もいます。猫も夢を見るといわれているので、懐かしい子猫時代に帰っているのかもしれません。
6.性的欲求を満たすため
これまで紹介してきたものは、全て前足で行うふみふみでした。
実は、ふみふみには後ろ足で行うものも存在します。これは意味合いがガラッと変わり、性的欲求を満たすためにしているものです。
生後5〜6ヶ月頃にこのような行動が見られるようになったら、避妊手術を検討しても良い頃です。繁殖を望まない場合、そのままにしておくと、将来的に乳腺腫瘍や前立腺ガンになるリスクが上がってしまいます。
オス猫の場合は強烈な臭いを放つ尿を噴射するスプレー行為にも発展してきます。何れにしても欲求不満になり、猫にも負荷がかかってしまいます。
獣医さんに相談し、手術の内容やメリット・デメリットについて積極的に質問してみてください。
ふみふみしやすい「もの」や「場所」の特徴
実は、猫がふみふみする「もの」や「場所」には特徴があります。その共通点や理由について詳しく紹介いたします。
ブランケットやクッションなど
ブランケットやクッションなどは定番スポットです。理由はふわふわとした感触や、ブランケットの素材が猫の体(被毛)に似ているからです。
猫を連想しやすい、つまり母猫を思い出しやすいアイテムになります。
飼い主さんのお腹や太もも
飼い主さんの体でふみふみをする場合、お腹や太ももがターゲットになりやすいのではないでしょうか?
この場所が選ばれやすい理由は、比較的柔らかい場所である他、程よく温もりを感じることができるからです。「柔らかくて温かい」は、最高の条件といえるでしょう。
同居動物
同居動物と仲良しの場合は、同居動物に対してふみふみすることもあります。猫同士であればお互いにすることもあります。
猫以外の動物、例えば犬に対してもすることがあります。何れも理由は同じです。一見するとマッサージをして気遣っているような光景に見えて、愛おしくなりますよね。
まとめ
猫の「ふみふみ」は、主に母親の温もりに包まれたいと感じている時に見られる行動でした。だからこそ、夢中になって揉むものは皆、母猫の記憶に結びつきやすいという特徴を持っています。
心境としてはリラックスしていることが多いので、飼い主さんも一緒に癒されてみてください。飼い主さんの体でふみふみをする場合も、できるだけ応じてあげましょう。
ただ、初心者の方は「痛い」というギャップに驚くかもしれませんね。前足をグーパーする過程で爪が食い込むので、意外と痛いものなのです。
愛猫の爪を切る・ブランケットをかけて保護するなどの事前対策をしたうえで、愛猫の「ふみふみ」を堪能してみてくださいね。