猫が落ち着かない状態とは
人間が何となく落ち着かない時にソワソワするように、猫も落ち着きをなくすことがあります。
では、猫が落ち着きのない状態になった場合、具体的にはどのような行動をとるのでしょうか?
- ウロウロする
- 毛を逆立ててソワソワする
- 鳴き続ける
- 過剰な毛繕いをする など
普段落ち着いている愛猫にこれらの様子が見られたら、平常心ではないと察してあげましょう。
猫が落ち着きのない状態になる主な原因
猫が落ち着かなくなる理由は、漠然とした不安というよりも明確な原因があることのほうが多いでしょう。ここでは、主な原因を5つ紹介いたします。
1.突発的な出来事に驚いた
猫は感覚が鋭い動物です。些細な物音や、普段とは異なる飼い主さんの動きに驚いてしまうことがあります。
例えば地震や雷、インターホンの音、飼い主さんの身振りが大きかったなどです。
2.持続するストレス
突然のアクシデントもストレスになりますが、持続するものはもっと負荷をかけてしまいます。
例えば折り合いの悪い動物が同居している、もしくは急に仲間が増えてしまった状況、近所で工事をしている、来客が増えたなどです。
コロナ禍で家族に迎えた猫の場合は、来客に慣れていないかもしれません。緩和によって人を招く機会が増えたとしたら、ストレスになってしまう可能性があります。
3.環境に不満がある
猫は何かとこだわりの強い動物です。トイレの広さが気に入らない・砂の素材が苦手・トイレが汚れたままになっている・フードが気に入らないなど、不満になり得る要素は多岐にわたります。
4.お腹が空いている
猫は体内時計に従って行動します。ある意味人間よりも規則正しい生活をしているので、食事の時間が近づくとソワソワすることがあります。
ウロウロして鳴いたり、飼い主さんの足にまとわりつくようであれば、時間を確認してみてください。うっかり食事を忘れていた場合は、すぐに支度してあげてください。
食いしん坊な猫の場合は、転がすとキャットフードが出てくる知育玩具などで遊ばせると良いでしょう。運動しながらご褒美がもらえるので、より強い満足感が得られます。
5.病気や怪我の可能性も
高齢の猫であれば、認知症でも落ち着かなくなります。激しく鳴く・同じ場所を往来する(いわゆる徘徊)・何度も食事の催促をするなどの行動が見られます。
また、甲状腺機能亢進症(甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる)でもソワソワした動きが目立ち、攻撃的になることがあります。その他にも消化器症状や体重減少などがヒントになります。
年齢が若くても侮れません。泌尿器系の病気(膀胱炎や尿路結石)を発症しても落ち着きをなくします。何度もトイレに行くが尿がわずかしか出ない・トイレの近くで粗相をしている・痛そうに鳴き叫ぶなどの症状が見られれば膀胱炎や尿路結石を疑います。
病気以外でも、怪我をして痛みを抱えている可能性も考えられます。普段とは明らかに異なる行動や、見慣れない動きをしていたら要チェックです。
落ち着きのない状態への対処法
猫が落ち着かない時の行動や原因がわかったところで、どのように対処してあげれば良いのでしょうか。
少し距離を置いて見守る
一時的なアクシデントが原因の場合は、時間が経てば自然と興奮がおさまります。なので、愛猫とは物理的な距離をとって見守るようにしてください。
飼い主さんが焦ったり、無理になだめようとすると逆効果です。さらに興奮状態に陥ったり、攻撃される可能性があります。
環境改善をはかる
トイレや食事にまつわる環境に不満がある場合は、居心地が良くなるように改善してあげましょう(例:トイレの大きさや砂の変更・フードの形状飲み直しや自動給餌器の導入など)。
多頭飼育によるストレスの場合は、それぞれが安心できる拠点(縄張り)を持てるように工夫してください(例:キャットタワーの設置・隠れ家をつくる・部屋を別にするなど)。
食事の回数を増やす
空腹が気になりやすい猫の場合は、1日あたりの摂取量はそのままに、回数を細かく分ける方法もあります。
異変があれば病院へ
泌尿器系の病気は早期治療が大切です。特にオス猫の場合は悪化速度が早く命に関わります。症状が見られたら、可能な限りその日のうちに(遅くとも翌朝には)診察を受けてください。
甲状腺機能亢進症も投薬や処方食等で症状が良くなることが多いでしょう。しかし、定期的な検査や診察は欠かせませんし、投薬していても徐々に症状が悪化してしまうこともあります。早めに獣医さんに相談してください。
加齢による認知症の場合は、残念ながら根治させる手立てがありません。しかし飼い主さんが優しく声をかけたり、寄り添うことで穏やかに過ごせるようになります。これは、不安を和らげることで悪化を防ぐためです。
まとめ
猫の「落ち着かない」にも、様々な原因がありました。まずは愛猫の身に何が起きているかを探り、それに応じた対処をすることが大切です。
特に持続するストレスは、落ち着きをなくすだけではなく体調にも影響を及ぼします。できることから少しずつ改善してあげましょう。
通院の必要があるば、その都度診察を受けましょう。病気や怪我が原因であれば、治療によって改善することも多いからです。
猫は言葉でSOSを出せない代わりに、行動でサインを送ってくれます。日頃からよく観察し、察してあげましょう。