猫を『静電気』から守る方法4つ!対策しないと何か起こる?

猫を『静電気』から守る方法4つ!対策しないと何か起こる?

冬の風物詩の一つである、静電気のバチバチ。愛猫に触れようとしたとき、痛い思いをしたことのある飼い主さんは少なくないはずです。どうすれば防げるのでしょう。また、対策しないと何か悪いことが起きるのでしょうか。

SupervisorImage

記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

1.保湿

水

静電気から愛猫を守るには、まずは「保湿」をしましょう。とにかく、猫自身と猫がいる環境を保湿しまくるのです。部屋の湿度はもちろん、愛猫も飼い主さんも保湿してください。

乾燥が防げれば、静電気が起きるのはかなり防げます。部屋は加湿器などを使って湿度を上げ、愛猫の肌や毛はグルーミングスプレーなどで湿らせてブラッシングしてあげましょう。飼い主さんは、ハンドクリームなどで保湿をするとよいでしょう。

ハンドクリームは、猫が舐めても安心な製品を使うと良いですね。

2.グッズを使う

スプレー

静電気防止グッズを使ってもよいでしょう。さまざまな種類が販売されています。使いやすいグッズを試してみるとよいのではないでしょうか。

猫に対して使うグッズには、グルーミングスプレーの他に首輪もあります。また、ブラッシングの際、猫のフケが多いことに気づいたら肌の保湿をより強化しても良いかもしれません。猫にも様々な肌を保湿するグッズがあり、肌が潤えば静電気が起きにくくなるでしょう。

3.触れる前に電気を放出しておく

壁

バチバチッとなると、せっかくの愛猫との触れ合いタイムが台無しになってしまいます。猫に触れる前に壁などに手のひら全体でペタッと触れ、飼い主さんの体にたまった静電気を放出しておくという方法も。手軽にできる防止策です。

愛猫を「かわいい!」と思うとすぐに触れたくなってしまいますが、一歩踏みとどまって壁や床、木製のテーブルなどにまず触れましょう。その一手間が愛猫とのイチャイチャタイムを、安全で楽しいものにしてくれるかもしれません。

4.服の素材に気を遣う

洋服

飼い主さんが着用している服の素材に気を遣うことで、静電気が発生しにくくなります。ナイロンやポリエステル、アクリルなどは帯電しやすい素材です。逆にコットンや麻などは帯電しにくいた素材です。静電気は、何かが擦れ合った時に発生しますが、コットンや麻は擦れ合っても静電気が起きにくいということになります。

ただ、帯電しやすい素材でも、組み合わせによっては静電気が起きにくくなります。例えばウールやナイロンはプラスの電気を貯めやすいですが、ポリエステルやアクリルは、マイナスの電気を貯めやすい素材です。プラスに帯電しやすい素材どうし、またはマイナスに帯電しやすい素材どうし、また同じ素材どうしを組み合わせれば、静電気は発生しづらくなります。もちろん、帯電しやすい素材とコットンや麻などの帯電しにくい素材の組み合わせでも静電気が起きにくくなります。

服のタグを確認し、着る服の組み合わせに注意すると、静電気が起きるのを少なくすることができるでしょう。

対策しないと…?

静電気

静電気対策を怠ると、どんなことが起きるのでしょうか。

まず、飼い主さんが猫を触ろうとした時に静電気が発生すると、飼い主さんだけではなく猫も痛い思いをすることになります。痛くはなくても、静電気による刺激にびっくりするでしょう。どちらにしても、その場で猫が飼い主さんから離れてしまったり、次に触ろうとした時も警戒してしまうようになるかもしれません。

次に、猫の体が帯電しているとホコリやダニ、花粉などを引き寄せやすくなるため、グルーミングで自分の体を頻繁に舐める猫の健康に影響が出る可能性も否定できないと思います。特に環境アレルギーがある猫の場合は、要注意です。

まとめ

帯電した髪

静電気はたまにバチッとくるだけで、それ以外特に影響はない、と思っている方もたくさんいらっしゃると思います。しかし猫を飼っているご家庭では、猫を触ろうとした時に静電気が起きて猫がびっくりして逃げていった、というのはどうやらよくあることのようです。部屋の加湿をしたり猫も飼い主さんも肌の保湿に気を遣うことは、静電気対策になるだけではなく健康にも良いですので、ぜひ対策してみましょう。

スポンサーリンク