1.他のことに集中している
猫は、人には聞こえない周波数の音が聞こえます。そのため、飼い主さんには聞こえなくても、猫には聞こえている場合があるのです。その音を聞いているときは集中しており、呼びかけなどに答えないことが。
猫は窓の外を飛ぶ鳥の声や小さな虫の羽音などを、じっと耳をそばだてて聞きます。また、何か知らない音がして確認しているときにも、同じ状態になるでしょう。そのように集中しているときに話しかけられても反応する余裕がなく結果、飼い主さんに「無視された」と思わせてしまうのです。
愛猫が何かに集中しているときはそっとしておき、気持ちに余裕がありそうなときに話しかけるようにしましょう。
2.リラックス中
猫がリラックスしているときも、飼い主さんの呼びかけに反応せず、「無視された」と思われてしまいがちです。自分の時間を楽しみたいのでしょう。そんなときにはあえてきちんと反応せずにいる場合があります。
ですが、完全に「無視された!」と思うのは、少し違うかもしれません。反応していないように見えても、実は耳やしっぽを動かして、聞いていることを伝えている場合があるのです。
本当に微細な動きなので見逃してしまうかもしれませんが、よく見ると、気が付けるはず。しっかりチェックしてみてください。
3.眠い
眠いときも、無視することが多いよう。もうすでに寝に入っていたら、聞こえてはいても完全に反応しないかもしれません。でもこれは、人も同じでしょう。
もう眠りの世界に入る…というときに話しかけられても、聞こえないふりをしてしまう場合はあると思います。ですので、このときばかりは大目に見てあげてください。きっと目が覚めたら、また甘えてきてくれるはずです。
4.気分じゃない
猫はコロコロと気分が切り替わる、気分屋な動物。そのため、気分じゃないからと飼い主さんの呼びかけをスルーすることもあります。かと思ったら次の瞬間、突如としてスイッチが切り替わって甘えてくる場合も、珍しくはありません。
ですので、愛猫の反応が薄いと感じても、しばらく待てばそのうち気分が変わって、呼びかけに応じてくれる可能性は高いです。気分じゃなかっただけなので、落ち込む必要はありません。
実は無視していない
フランスの研究では、猫は飼い主さんの呼びかけを無視しているように思えても、実は全くそうではない、という結果が出たそうです。知らない人の声には反応しませんが、自分の面倒を見てくれる人の声には、母猫と同等の注意を向けていることが分かりました。ある猫は毛づくろいをやめ、ある猫は瞳孔が大きくなった上、声のする方を向くなどの反応が見られたとか。
そっけなく思われがちな猫ですが、それは人が期待するような反応をしないというだけで、実は飼い主さんの声には、とても注意を向けているのです。
まとめ
猫が無視するようになった…と思っても、それは勘違いな場合が多いようです。長期間無視し続けられるなら何か対策を考えた方がよいかもしれませんが、そうでなければ一時的なものなので、さほど気にしなくても大丈夫でしょう。