猫も過ごしやすい冬の『湿度』って?管理するときの注意点3つ

猫も過ごしやすい冬の『湿度』って?管理するときの注意点3つ

寒さに弱い猫にとって、冬の温度管理は大切です。また、室温だけでなく、室内の湿度にも気を配る必要があります。では、猫が快適に過ごせる冬の湿度はどれくらいがいいのでしょうか? 管理する際に注意することは何でしょうか?

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫が過ごしやすい冬の湿度は?

窓辺でニットにくるまる2匹の猫

猫は寒さに弱いので、冬場は寒さ対策が欠かせません。猫にとって、冬の最適な室温は20~23℃くらいです。寒さが厳しい時期は暖房を使うことになりますね。

しかし、暖房を使うと室内が乾燥します。乾燥によって猫が皮膚トラブルを起こしてしまったり、ウイルスに感染しやすくなるのです。

猫にとって最適な湿度は40~60%と言われています。加湿器などを利用して、室内の湿度も猫にとって適切な状態に保ちましょう。

1.湿度が高すぎてもダメ

加湿器と猫

猫がいる室内を乾燥させないことはとても大切ですが、湿度が高ければ高いほどいいというわけではありません。暖かい部屋で湿度を高くし過ぎると、カビなどが発生する原因になるからです。

また、湿度が高すぎると猫がうまく体温調節できなくなる恐れもあります。適度な湿度を保つことが大切なのです。

2.換気も忘れずに

窓辺でカーテンの方を見る猫

室温や湿度を保つために換気をしないでいると、ウイルスに感染しやすくなります。換気をしていない部屋にいると風邪をひきやすくなるのは猫も同じです。

また、窓を閉めたままの状態でいると、様々なにおいがこもってしまいます。猫は嗅覚が優れているので、嫌なにおいを我慢しているかもしれません。特に、化学物質のにおいは猫の健康に害を与える恐れがあるため、空気を入れ替えてにおいを部屋から外へ出すことも大切なのです。

暖房を使用していても、定期的に換気をしましょう。

3.加湿器のイタズラに注意

ソファの上から加湿器の蒸気を見る猫

室内の湿度を保つために利用されるのが加湿器です。しかし、加湿器は猫がイタズラをすることがあるので気をつけましょう。

特にスチーム式の加湿器は、加湿器から出てくる蒸気に猫が興味を持ち、手を出したりイタズラすることがあります。倒して水を倒してしまうことも考えられます。加熱しているので、やけどのリスクがあるのです。

猫がいる家庭では気化式やハイブリッド式の加湿器がおすすめですが、加湿器の音が大きいと猫のストレスになります。できるだけ音の静かなものを選びましょう。

また、アロマオイルを使用できるタイプの加湿器もありますが、アロマオイルは猫の健康に害を及ぼすものも多いので、使用しない方がいいでしょう。

まとめ

加湿器と猫

猫にとっても冬場の乾燥はトラブルのもと。適度に加湿する必要があります。

湿度を保つためには加湿器を利用するのがおすすめですが、猫がいる場合は加湿器選びも慎重にしないといけません。

やけどのリスクがあるものや音が大きいものは避け、猫にとって安全なものを選んで下さいね。

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