猫に『最適な室温』は何度?冬に温度調整する時の注意点4つ

猫に『最適な室温』は何度?冬に温度調整する時の注意点4つ

猫は寒さに弱い動物です。冬を乗り越えるには、飼い主が室温を調節してあげる必要があります。冬場の室温は何度にしたらいいのでしょうか? 冬に温度調節する際の注意点と合わせてご紹介します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.冬場の室温の目安

雪景色の見える窓辺で寝る猫

猫にとっての冬の最適な室温は20~23℃程度と言われています。ただし、子猫や高齢猫の場合はもう少し高めにしておく方がいいでしょう。

エアコンの設定温度が適温になっていても、低い場所は温度が下がります。人間にとって快適な室温でも、床に近い所にいる猫には寒い可能性があるのです。

猫が丸くなって寝ていたら、寒さを感じているかもしれません。足元が冷えていると感じたら、サーキュレーターを使用して空気を循環させるといいでしょう。

床暖房やペット用ヒーターと組み合わせると、寒さ嫌いの猫にとってはより良いです。

また、暖房によって猫が暑いと感じることもあります。猫が暖房の効いた部屋から自由に出られるようにしたり、移動して涼めるようにしておいてあげましょう。

2.換気も大切

ソファの上の猫と電気ストーブ

冬場は寒いので、つい換気を怠りがち。でも、冬は猫も風邪をひきやすくなります。ずっと窓を閉めたままでいると、ウイルスが蔓延しやすくなるため、換気は大事です。猫が複数頭いる家庭の場合は、なおさら換気に気を遣いましょう。

また、換気をしないでいると室内ににおいがこもってしまいます。嗅覚に優れている猫はにおいに敏感なので、においを取る意味でも空気を入れ替えたいですね。

猫がにおいを嫌がるだけでなく、においのもとが化学物質である場合、健康を害してしまうこともあります。そのためにも定期的に空気を入れ替えるようにしましょう。

3.湿度にも気をつける

加湿器と猫

冬は乾燥にも気をつけましょう。特にエアコンを使用していると、乾燥しやすくなるので加湿器を利用するのがおすすめです。

ただし、スチームタイプの加湿器は、猫が水蒸気に興味を持ち、イタズラしてやけどをする恐れがあります。基本的に猫の手が届かないところに設置しましょう。

また、湿度は高すぎてもダニやカビの発生の原因になります。理想の湿度は40~60%です。

4.留守中や就寝中の注意点

毛布にくるまっている猫

飼い主の不在時や就寝中の場合、石油ストーブやファンヒーターをつけておくのは危険なのでやめましょう。

冬用の猫ベッドやペット用湯たんぽなど、寒さ対策グッズも色々販売されています。それらを用いて、猫が暖かく過ごせるような工夫が必要です。

また、晴れた日なら日中の日向は結構暖かいものです。日が当たる窓のカーテンを開けておくと、日向ぼっこができます。

しかし、夕方以降はぐっと気温が下がります。帰宅が遅くなる場合は、夕方にエアコンが作動するようにタイマーをセットしておくのもいいでしょう。

寒さが厳しい時期はエアコンをつけっぱなしにしておいた方がいいかも知れません。暖房使用時と切った後で10℃以上の気温差があると猫が体調を崩してしまう恐れがあります。

まとめ

窓際でマフラーにくるまる猫

冬は猫も体調を崩しやすくなります。寒くなると暖房を使用することと思いますが、猫がいる部屋では温度や湿度に気を配りましょう。猫が暑い、寒いと感じた時に移動できる工夫も必要です。

また、留守にする際は特に寒さ対策を忘れずに。猫が元気で快適に冬を過ごせるようにしてあげて下さいね。

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