膀胱炎とは?
泌尿器系の一つである膀胱に炎症が起きる病気です。
左右の腎臓で作られた尿は、尿管によって膀胱へ運ばれ、膀胱で溜められ、尿道を通ってオシッコとして膀胱から出てきます。
猫の持っている腎臓は「ネフロン」という尿を作るための構造が犬の約半分、人の約5分の1ほどしかない上、飲水量も少なく濃いオシッコを作るため、泌尿器系の病気にかかりやすいと言われます。
中でも膀胱炎は濃い尿により発症・悪化する可能性のある病気です。
ストレスが原因で炎症を起こしたり、尿石症を併発したりする場合があります。膀胱炎を放っておくと腎臓疾患に繋がる可能性があるため、悪化する前に見つけてあげなければいけません。
1.出てくるオシッコの色や臭いがいつもと違う
出ているオシッコの色が、いつもとは明らかに違います。
正常で健康的なオシッコの色はやや薄い黄色です。膀胱炎になると、血が混じっているピンク〜紅茶色のようなオシッコや、白く濁ったオシッコが出ます。
結石が混じっていると、オシッコがキラキラと光って見えることがあります。
オシッコの臭いも、いつもとは異なる場合があります。
2.頻繁にトイレに行くが少量
猫が何度トイレに行っても、少ししかオシッコは出ません。
何度もトイレに行ってしゃがむものの、少しの量しか出ていません。トイレから出てきて中を確認しても、オシッコが全く出ていないこともあります。なお、間に合わずにトイレ以外の場所で粗相をしてしまうこともあります。
3.泌尿時に痛みがある様子
トイレで声をあげてオシッコを出すことがあります。膀胱炎はオシッコが出る時に痛みを伴うため、我慢強い猫でも声をあげてしまうのです。
膀胱炎はオシッコが出る時に痛みを伴うため、我慢強い猫でも声をあげてしまうことがあります。なかなかトイレから出てこない、なかなか排泄行為を終えられない様子も膀胱炎の症状です。
4.陰部をしきりと舐める
違和感を感じていると、猫は気になるところをずっと舐め続けています。
舐めるだけではなくソワソワと落ち着きのない様子も見られます。グルーミングは猫の大切な仕事ですが、同じ箇所ばかりずっと舐めている場合は問題です。特に、陰部の場合は膀胱炎など泌尿器系の病気の可能性が高いです。
まとめ
猫が『膀胱炎』になると表れる4つの症状についてお伝えいたしました。
猫は我慢強い動物のため、気がついた時には悪化している場合が多いです。
特に膀胱炎はたとえ若齢でも発症することがある病気。
悪化してから通院するより、定期的な検査を行い膀胱炎など泌尿器系の病気にかからないように注意してあげたいですね。