猫の『爪切り』の注意点3つ!暴れる時の対処法とは

猫の『爪切り』の注意点3つ!暴れる時の対処法とは

室内で飼われている猫にとって、「爪切り」は猫自身や飼い主のケガを防ぐためにも大切なケアです。しかし、猫に言ってもわかるわけがなく、とにかく嫌がりますよね。では、猫の爪切りをする時は何に気をつけたらいいでしょうか? 暴れる時はどのように対処したらいいのでしょう?

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.猫をリラックスさせる

寝転んでいる猫の爪を切る女性

爪切りをするタイミングは、猫がリラックスしている時がいいでしょう。まず、頭や背中を撫でたりして猫に安心してもらいます。次に足を撫でてみましょう。日頃からスキンシップで足に触ることにも慣れさせておくと、爪切りがスムーズにできます。

しかし、何度も爪切りをしていると、多くの猫が爪切りを見ただけで逃げるようになります。それだけ猫にとって爪切りは嫌なものなのですね。爪切りをすると悟らせないために、爪切りは見せないようにしましょう。

もし、気づかれて逃げ出してしまったら、その時は諦めた方がいいかも知れません。追いかけてまで爪切りをするのではなく、次のチャンスを待ちましょう。

2.爪の先端部分を切る

爪を切られる猫の手元

猫の爪をどこまで切ったらいいのか迷うことがあると思います。猫の爪を切る部分は先端の尖っている部分だけです。目安としては先端から2mm程度までです。

猫の爪を見ると、内側にピンク色になっている部分があるのがわかると思いますが、ここには血管や神経が通っているので、絶対に切らないよう気をつけて下さい。痛い思いをさせてしまうと、二度と爪切りをさせてくれないかもしれません。

猫の爪は普段は隠れているので、爪切りをする際は、肉球を押して爪を出させます。この時、強く押さないよう注意しましょう。

3.一度に終わらせようとしない

猫の爪切りをする女性

どうせ爪切りをするなら一度に済ませてしまいたくなりますが、すべての爪を切ると時間もかかり、猫も耐えられません。

そのため、1~2本の爪を切るだけでもいいので、爪切りは何回かに分けて猫の負担を減らしてあげて下さい。また、頻繁に爪切りをする必要もありません。1ヵ月に1~2度くらいが目安です。

爪切りは必ず猫用のものを使用しましょう。猫用の爪切りはハサミタイプやギロチンタイプがあります。子猫のうちはハサミタイプがおすすめですが、使いやすいもの、切れ味が良いものを選んで下さいね。

猫が暴れる時は?

爪切りを嫌がって鳴く猫

爪切りをしようと思っても、嫌がって暴れる猫がいます。そんな時は、おやつを用意して、おやつを食べている間に爪を切ったり、寝ている時に爪切りをするという方法もあります。それでも嫌がる場合は、無理をしないで下さいね。

また、バスタオルでくるんだり、洗濯ネットに入れると落ち着く猫もいます。愛猫に合った方法を見つけてみましょう。

ただし、どうしても猫が暴れて爪切りができない場合は、飼い主がケガをしてしまう危険性があります。猫との信頼関係にヒビが入ってしまうかもしれません。その場合は無理をせず、動物病院に相談したり、専門家におまかせしましょう。

まとめ

猫の爪を切る獣医師

猫の爪切りは大切なケアですが、なかなかすんなりやらせてくれませんね。

猫が落ち着いているときに素早く終わらせるのが理想ですが、うまくできない時は自分ひとりで爪切りをしようとせず、家族に手伝ってもらったり、動物病院で切ってもらうなど、無理をしないようにしましょう。

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