猫の『毛球症』ってどんな病気?6つの原因と知っておくべき予防法

猫の『毛球症』ってどんな病気?6つの原因と知っておくべき予防法

猫の「毛量症」とはどのような病気なのでしょうか?原因や対処法について詳しく解説いたします。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

毛球症とは?

診察を受ける猫

猫の「毛球症(もうきゅうしょう)」とは、いったいどのような病気なのでしょうか?

6つの原因を紹介しながら、その正体について詳しく解説していきます。

1.胃の中に毛玉(毛球)ができる

猫の日課の1つに「毛繕い」があります。この行動自体は病気ではなく、むしろ元気な証拠です。

では何が良くないのかというと、毛繕いによって飲み込んでしまった被毛が胃腸に溜まり、毛球というボールを形成してしまうことです。被毛が胃腸で蓄積しないうちに嘔吐や便と一緒に排出されれば問題ありませんが、毛繕いの回数が多いと毛球ができるリスクが高くなります。

毛玉が大きくなると、「異物」になってしまいますので最悪全身麻酔を用いた手術が必要になります。腸に詰まると腸閉塞を引き起こし、最悪の場合は死に至ります。

2.皮膚疾患やストレスで毛繕いが増える

皮膚に何らかのトラブルを抱えると、痒みや違和感から毛繕いの回数が増えてしまいます。

ストレスに晒された生活も同様で、気持ちを落ち着かせるために過剰な毛繕いをするようになります。

このように、毛繕いをすればするほど毛を飲んでしまい、毛球ができやすくなります。

3.換毛期による毛量の変化

猫には年に2回、春と秋に「換毛期」と呼ばれる時期がやってきます。いわゆる毛の生え変わりです。

換毛期になると毛量自体が増え、それがごっそりと抜け落ちます。毛繕いの頻度は変わらずとも、飲み込む毛の量が増えやすくなるのです。

4.胃腸の働きが弱くなっている

グッタリしている猫

人間の髪の毛もそうですが、猫の被毛も胃酸で溶かすことができません。

その代わり、胃腸の働きが正常であれば通常は便と一緒に出てしまいます。「毛玉吐き」と呼ばれる行為によっても排出されます。

ところが、胃腸が弱ると排出が促されず、毛球が留まりやすくなります。特に、季節の変わり目は胃腸にダメージが出やすいので要注意です。

5.長毛種の猫

短毛種に比べて毛足の長い長毛種。残念ながら、長毛種というだけで毛球症のリスクが上がってしまいます。元々毛量が多いうえに、毛が長いからです。

6.ブラッシング不足

長毛種の猫を毛球症から守る手っ取り早い手段はブラッシングです。

できれば毎日、頑張って1日おきにはブラッシングをしてあげましょう。そうすることで余分な被毛が除去され、飲み込む量を減らすことができます。

短毛種の場合も1週間に1回はブラッシングをしてあげましょう。換毛期は2〜3日おきにしておくと安心です。

このブラッシングが疎かになってしまうと、毛球症が起こりやすくなります。

愛猫を毛球症から守るために知っておくべき予防法とは

猫の抜け毛

「毛球症」対策として上記でブラッシングの話をしておりますが、予防法は他にもありますので紹介いたします。

毛玉ケアのフードを取り入れる

猫の主食である総合栄養食の中には、毛玉ケアに特化したものがあります。毛玉の排出を促し、毛球が留まることを防ぎます。

これは便からの排出をスムーズにするものなので、毛玉吐きによる負担の軽減にも繋がります。

ストレスを与えない

過度な毛繕いに繋がるようなストレスにも注意してください。

愛猫が嫌がることをしない・ルーティーンを極力壊さない・甘えたいタイミングにはスキンシップを取るなどの配慮を心がけましょう。

皮膚疾患をしっかり治す

皮膚トラブルを抱えている場合は、その治療に専念しましょう。皮膚の状態が良くなれば、自ずと毛繕いの回数が減少します。

まとめ

毛繕いをする猫

今回は、猫にとって身近な病気である毛球症について詳しく紹介いたしました。

毛繕い自体は習性による行動なので、やめさせることができません。よって、予防に務めることが大切です。

ブラッシングによる余分な被毛の除去・毛玉ケア対応のフードを取り入れる・ストレス対策などに力を入れましょう。

何度も嘔吐を繰り返す、苦しそうにするものの何も出てこないなどの症状が見られたらすぐに動物病院を受診してください。

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