猫が病気になる『飼い主の生活習慣』5つ

猫が病気になる『飼い主の生活習慣』5つ

自由気ままに見える猫ですが、猫の健康は飼い主さんの生活習慣が影響しています。猫の健康を守れるのは飼い主さんだけです。猫を病気にさせてしまう可能性がある飼い主さんの生活習慣をご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.タバコを吸う

タバコを持った人の手

タバコの煙には有害物質が含まれていて、健康を損なうものであることは知られています。猫にとってもタバコは有害で、悪性リンパ腫のリスクが上昇するとされています。

タバコの有害物質は下に溜まりやすく、猫は有害物質の多い場所で生活をしているということになります。飼い主さんが猫がいない場所でタバコを吸えば安心というわけではありません。

タバコの有害物質は飼い主さんが着ている服にも付着します。飼い主さんが猫を抱っこすれば有害物質が猫の体に付着し、猫が毛づくろいをして口にしてしまうのです。

2.アロマオイルを使う

アロマオイルの瓶と猫

猫はアロマオイルに含まれる成分を代謝することができないため、中毒を起こしてしまう可能性があります。場合によっては命に関わることもあるのです。

すべてのアロマオイルが猫に危険とは言えませんが、猫がいる部屋ではアロマオイルを使わない、猫が口にしないようにした方が安全でしょう。

アロマオイルを使用した柔軟剤があることや、猫は強いにおいが苦手ということにも注意が必要です。

3.模様替えや引っ越しが多い

積まれたダンボールと歩く猫

猫は環境の変化に敏感です。模様替えや引っ越しで環境が変わると、初めは緊張したり怖がったりしていますが、時間とともに慣れる猫が多いです。しかし、頻繁に模様替えや引っ越しがあるのはストレスになってしまいます。

猫は縄張りを持つ動物で、縄張りに変化が起きることはストレスです。模様替えや引っ越しで自分のにおいがついた物がなくなってしまうと不安になってしまいます。

食事場所やトイレの場所はなるべく変えないようにしたり、猫のにおいがついた物は少しずつ新しくするなど、ストレスを軽くできるように配慮が必要です。

4.来客が多い

顔をなでられる猫

人が好きな猫もいますが、自分の縄張りにお客さんが来るのはストレスです。特に、飼い主さんがお客さんに猫を見せようとして、隠れている猫を無理やり連れ出す行為は大きなストレスとなります。

また、猫がお客さんに愛想良く振る舞っていても、それが頻繁になると疲れて体調を崩してしまう猫もいます。

5.不規則な生活

玄関で帰りを待つ猫

猫は毎日同じように過ごせることに安心します。飼い主さんの生活が規則正しくないと猫のお世話も不規則になってしまい、猫がストレスを感じたり、それによって病気になってしまう可能性があります。

トイレの掃除がされていないと猫はトイレで排泄をしたがらず、我慢して病気になってしまったり、トイレ以外で排泄をしたりします。食事の時間がバラバラだと、いつ食べられるのか不安になってしまいます。飼い主さんとの遊びが足りないと、運動不足になります。

このような猫にストレスがたまる状況が続けば、様々な病気につながるかもしれません。

まとめ

引っ越しの段ボールから顔を出す猫

猫が健康に暮らせるかどうかは、飼い主さんの生活習慣が影響しています。

猫の小さな体が有害な物にさらされたり、大きなストレスを感じたりして病気になってしまうことがあるのです。

猫という繊細な動物の習性を今一度理解して、飼い主さんの生活を見直してみましょう。

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