猫が電気コードを噛む理由と対策は?
みなさんのおうちの猫ちゃんは物をよく噛む癖はありますか?なかにはよく電気コードを噛むから困っているという飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、猫が電気コードを噛んでしまう主な理由と対策についてご紹介いたします。
電気コードを噛んで困るのは、コードが壊れることだけではなく猫が感電し、重症の場合には心臓や肺がダメージを受ける可能性があることです。事前に対策し、思わぬトラブルや事故を未然に防がなければいけません。本記事がお困りの飼い主さんのお役に立てたら幸いです。
1.コードをおもちゃや獲物だと思っている
電気コードを「面白いおもちゃや獲物」だと思う猫は多いです。
猫はその習性から、虫などの小さな生き物を狙って捕獲したりひも状のものにじゃれて遊ぶのが大好きです。
電気コードは見方によってはまるで細長い虫と同じですし、猫にとってはただのひもと変わりません。
また、電気コードは適度な硬さがあって、とても噛みごこちのよいひもだと思っている猫もいるでしょう。
2.歯が生え変わる時期だから
猫は生後3ヶ月目あたりで歯が生え変わる時期に突入し、生後6ヶ月頃まで続きます。人間と同じで、乳歯が抜けて永久歯が生えてくるのです。
この時期の猫は口内がむずむずするようで、またこの時期は遊び盛りでもありますので、電気コードがあればそれを噛みながら遊ぶのは猫として自然なことです。また、噛みごこちのよい電気コードを特に選んで噛む猫もいるでしょう。
3.退屈や寂しさから
やることがなく退屈で、たまたま目に入った電気コードを噛んで遊んでしまうことも考えられます。また子猫であれば、本来親兄弟と一緒にいる時期にひとりでいるために寂しさや不安を感じて周りにある色々なものを噛み、その中に電気コードが含まれることも考えられます。
3.コードを噛ませない対策
猫にコードを噛ませないようにするためには、叱ったりトレーニングで「コードを噛んではダメ」だと学ばせようとするのではなく、猫がコードを噛めない環境を作ることが最も重要です。
まず、片づけてしまえるコードは片づけ、家具や家電で隠せるコードは隠しましょう。どうしても露出してしまうコードがある場合には保護カバーをつけましょう。
保護カバーをつけたコードを噛む場合でも、カバーがないよりは事故が起きる確率を減らせるでしょう。また、どうしても必要なコードも噛んでしまう、カバーをつけても噛んでしまう猫は、飼い主さんの目が届かない時にはケージに入れて飼うことも考えましょう。
トレーニング用の苦い液体をコードにかけて(コンセント部分にはかけないでください)、「コードを噛むとまずい」と覚えさせ噛むのをやめさせる方法もありますが、「苦いから噛みたくない」より噛みたい気持ちが勝ることも多くあります。
また、コードで遊んだり噛んだりしたくならないように、飼い主さんがたくさん遊んであげたり、他に噛んでよいおもちゃを用意してあげる必要もあります。
子猫の場合には、成長とともにコードを噛まなくなることも多くあります。
まとめ
猫は電気コードを噛むことに対して「悪いこと」「危険なこと」だとは思っておらず、おもちゃとの区別もなく何の悪気もなく噛んでいます。しかし、電気コードを噛むことは危険を伴うため、噛ませないようしなければなりません。
叱ってやめさせても、やめるのはその場限りです。コードを壊されないためにも猫の安全のためにも、猫がコードを噛めない環境を作ってあげましょう。