猫の飼い主は要注意の『おしっこトラブル』3選 原因と対処法や危険性を徹底解説

猫の飼い主は要注意の『おしっこトラブル』3選 原因と対処法や危険性を徹底解説

愛猫の健康状態を知るためには、尿の回数や量などをチェックすることが大切です。排尿の回数が増えたり減ったりしている、尿の色がいつもと違ったり血が混じったりしているといったおしっこの異常は病気のサインという可能性もあるのです。猫の飼い主さんが注意したいおしっこトラブルについて解説します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

要注意!猫のおしっこトラブル

トイレをしている猫

1.膀胱炎

1回のおしっこの量は少ないのにいつもより頻繁にトイレに行ったり、おしっこの色やニオイに異常が見られたりする場合は膀胱炎の疑いがあります。膀胱炎の原因は細菌が侵入したことによる炎症や、結石が膀胱の粘膜を傷つけたことによる炎症です。

少しでも膀胱炎が疑われる症状が見られた時は、動物病院で診察を受けて原因ごとに適切な治療を行いましょう。十分な量の水を飲んでもらえるように心がけたり、飲水量が不足しがちな子にはウェットフードで水分補給をさせたりと、生活の見直しも大切ですね。

初期段階で治療を開始できればよいのですが、膀胱炎に気づくのが遅れて重篤化すると、腎不全や尿毒症などの命に関わる病気を引き起こすリスクがあります。「ちょっとトイレが近いだけ」などと軽く考えずに、違和感があるならすぐに獣医師に相談してくださいね。

2.尿路結石症

頻尿や血尿、排尿時に痛みを感じているなどの症状が見られる場合は、尿路結石症の疑いがあるでしょう。尿路結石症とは泌尿器に結石や結晶ができる病気で、水分不足や食生活が原因で発症するといわれています。

結石の種類や大きさによって、食事療法で結石を溶かすかそれとも摘出手術を行うかという治療法も異なります。まずは動物病院に連れて行って検査を受けましょう。結石が詰まって尿が出なくなると命に関わるほど危険なため、早期発見と適切な治療が重要となります。

3.慢性腎臓病

高齢の猫の多くが発症するといわれている慢性腎臓病も、おしっこと関係が深い病気です。腎臓の機能が低下しても、なかなか気づけないうちに症状が進行してしまうケースが多いのが悩みどころです。愛猫が水をたくさん飲むようになった時や、おしっこの量が増えて色やニオイが薄くなった時には慢性腎臓病を疑ってください。

慢性腎臓病は原因がはっきりとわかっていないうえに、完治させる方法もありません。しかし食事療法や投薬により病気の進行を遅らせることは可能なので、早期発見のためにも愛猫のおしっこのチェックは毎日行いたいところです。また腎臓の機能が低下しやすい7歳以上の猫は、少なくとも年に1回健康診断を受けることをおすすめします。

おしっこトラブルの予防法

水を飲む猫

膀胱炎や尿路結石症といったおしっこトラブルは、放置して悪化すると命に関わる危険性もあります。泌尿器疾患から愛猫の健康を守るために、飼い主さんにはどのような予防ができるのでしょうか?

猫のおしっこトラブルは、飲水量不足や、タイミングよく快適に排尿できないこと、栄養バランスの偏りなどが主な原因となって引き起こされます。

まずは愛猫に十分な量の水を飲んでもらうために、常に新鮮な水を用意してあげてください。寒い季節は自然と飲水量が減るため、猫は特におしっこトラブルを起こしやすいです。水飲み場が寒くならないように温度調整をするなどの配慮が必要でしょう。

また猫はトイレが汚いといった不満から、おしっこを我慢してしまう場合があります。適切なタイミングでリラックスして排尿できるように、猫のトイレはこまめに掃除をして清潔な状態を維持しましょう。

栄養バランスについてはリンやマグネシウム、カルシウムの過剰摂取により結石ができやすくなることが心配です。結石症予防のために、栄養バランスの優れた食事を心がけてくださいね。

まとめ

トイレの前で座る猫

猫はおしっこトラブルに悩まされやすい動物です。それは猫の祖先が水分の少ない砂漠で生活していたため、少ない尿に老廃物が多く含まれている濃いおしっこをする体質を持つようになったことが理由だといわれています。濃いおしっこをするせいで、菌が繁殖したり結石ができたりしやすくなってしまったということですね。

健康のためにはおしっこを濃くしないことがポイントなので、愛猫にはしっかり水を飲んで、おしっこと一緒にどんどん老廃物を排出してもらいましょう。健康なおしっこが出ているか、毎日愛猫のおしっこの状態をチェックすることも忘れないでくださいね!

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