猫が水を飲まない時の対処法5つ 考えられる原因と病気の可能性

猫が水を飲まない時の対処法5つ 考えられる原因と病気の可能性

愛猫が水をほとんど飲まなかったら、飼い主さんとしては心配になってしまうでしょう。なぜ飲んでくれないのでしょうか?その理由と対策を合わせてお伝えしていきます。愛猫にどうしたら水を飲ませられるのか、チェックしてみてください!

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.器を変える

水を飲む猫

水の入った器が気に入らなくて、飲まないのかもしれません。その場合は器を変えると、飲んでくれる可能性があります。例えばステンレス製の冷たい感触が嫌なら、陶器製にすると口をつけるかもしれません。

ヒゲが器に当たるのが嫌、という場合も考えられます。少し大きめのお皿や、楕円形をしたお皿に変えると、使ってくれる可能性があります。どのような器なら抵抗なく飲めるのか、色々試してみるとよいでしょう。

2.水を変える

給水器

猫に与える水はミネラルのたっぷり入った硬水よりも、軟水の方が適しています。敏感な猫はそのわずかな違いを感じ取り、飲まないのかもしれません。筆者宅の猫は、水素水には口をつけませんでした。

ですので、水を変えてみるというのも、愛猫が水を飲んでくれないときに適した対処法になります。また、猫は溜まった水よりも流れている水の方が新鮮に感じる、という話も。お皿で与えるのではなく、自動給水器にすると、喜んで飲む場合もあります。

3.水飲み場を増やす

水飲み場

水を飲みたいと思っても、水飲み場が遠くにあると、それだけで飲む気が失せてしまうことも。特に病気や高齢などであまり動きたくないと思っていると、飲むのを諦めてしまうでしょう。冬の寒い時期には、健康な猫でも水飲み場が遠いと、おっくうになってしまう場合もあるようです。

猫が水を飲みたいと思ったとき、すぐに飲める位置にあると、飲んでくれやすいでしょう。水飲み場を増設するのも、一つの方法です。愛猫が飲みやすい場所に、設置してあげてください。

4.フードで水分を補給する

キャットフード

色々手を尽くしても飲んでくれない!という場合は、フードでおいしく水分補給をさせてあげましょう。ドライフードをウェットフードに変えたり、お湯やスープなどでふやかして与えても。わざわざ水を飲ませようとしなくても、手軽に水分をとらせてあげられます。

持病がある場合でも、適したウェットフードがありますので、かかりつけ医に相談してみるのもよいでしょう。

5.スポイトなどで飲ませる

哺乳瓶と子猫

最終手段として、スポイトなどで強制的に飲ませる、という方法も。口を開けさせ、その間から水を流し込みます。使える器具としては、スポイトの他に注射器や哺乳瓶、ストローがあります。

スポイトといっても文具用ではなく、ドラッグストアなどで手に入る赤ちゃん用のものがオススメです。注射器は動物病院で入手可能。哺乳瓶は動物用を使ってあげましょう。

ストローはお手軽ですが、あくまでも急場しのぎの位置付けです。早めにきちんとした器具を手に入れてあげてください。

猫が水を飲まなくなった場合、消化器系の病気や口内炎など、さまざまな病気の可能性が考えられます。いつもと様子が違うと感じたときは、早めに動物病院を受診しましょう。

まとめ

水で遊ぶ猫

元々猫は水をあまり飲まない傾向がありますが、だからといって飲ませないと、病気の原因となる可能性があります。なるべく愛猫の飲水量を増やせるよう、工夫していきましょう。

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