1.性格が穏やかになる
お客さんなど飼い主さん以外の人に怒ったり警戒したりしていた猫が、高齢になると怒らずにくつろぐようになることがあります。飼い主さん以外に触られるのも嫌だったのに、自らお客さんに近づいてにおいを嗅ぐようになる猫もいます。
シニア猫が穏やかになるのは、若い頃と比べて体力が落ちて活動量が減り、あまり周りに関心がなくなり、落ち着いた性格に変わる傾向があるためです。
2.おとなしくなる
遊ぶのが大好き、イタズラも大好きなやんちゃな猫が老猫になると、静かに過ごすようになる場合があります。年をとると動くのが面倒になったり、激しく遊ばなくなったりします。
動くのもゆっくりになり、窓の外を眺めるのを楽しむようになることもあるのです。
3.甘えるようになる
若い頃はあまり甘えることがなかった猫が、老猫になると飼い主さんにスリスリと体をこすりつける仕草が増えるなど、甘えるようになることがあります。飼い主さんの後をついて歩いて離れなくなってしまう猫や、甘えるために今までよりも鳴くようになる猫もいます。
シニア猫が甘えるのは、年をとってあまり動きたがらなくなり、飼い主さんに色々としてほしいことを要求するためである場合もあります。また、老化によって今までのように動けなくなったり、体に痛みが出たりすることに不安を感じている場合もあります。
シニア猫が甘えてきたら、飼い主さんはリラックスした気持ちで受け入れてあげましょう。
4.寝ている時間が長くなる
シニア猫はよく眠ります。動くことが減り、その分寝る時間が増えるのです。20時間以上も寝るシニア猫もおり、飼い主さんが心配してしまうこともあります。
また、おすわりしたままウトウトするなど、可愛い仕草を見せてくれるシニア猫もいます。
5.寒がりになる
シニア猫は筋肉量が少なくなるため、体温が上がりにくく体温調節がうまくできなくなります。
シニア猫が体を丸めている、毛布などに潜ったまま出てこない、飼い主さんにくっついて暖を取っているなど寒そうにしていたら、湯たんぽや暖房などを入れてあげましょう。湯たんぽやホットカーペットは低温やけどをしないように時々様子をみるようにします。
また、暑さへの対応も苦手になるので、熱中症にも注意が必要です。日向ぼっこをしている猫やこたつの中にいる猫の体温が上がりすぎないように、ときどき様子を見るようにしましょう。
まとめ
シニア猫は若い頃と比べて色々と変わってきます。性格が変わったり、寒さが苦手になったりする傾向があるのです。
シニアになっても元気な猫もいますが「年をとるとこんな変化がある」ということを知って対応してあげたいですよね。