猫に『酸化したフード』は絶対NG!3つのリスクと劣化を防ぐ方法

猫に『酸化したフード』は絶対NG!3つのリスクと劣化を防ぐ方法

「酸化したフードを猫に与えてはいけない」このような話を一度は耳にしたことがある飼い主さんも多いかと思います。猫が食べてしまうと、体にはどのような影響があるのでしょうか?本記事では、酸化したフードの危険なリスクやフードの劣化を防ぐために飼い主さんができる事を合わせてご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

酸化したフードとは?

フードを見つめる猫

酸化とは「空気に触れることで物質の性質が変わる」ことを言います。食べ物の見た目が変色したり、味や匂いが変わったりする状態はすでに酸化したフードです。

水分の含有量が少ないドライフードは、一見すると変わらないように見えるかもしれません。しかし空気に触れている時間が長いほど品質は劣化していきます。

酸化しているフードは、変色や変形などの見た目の変化と同時に「匂い」「味」「栄養価」も大きく失われてしまうのです。

酸化したフードを猫に与えるリスク

嘔吐する猫

1.十分な栄養がとれない

猫は優れた嗅覚で「酸化臭」を嗅ぎ分けることができます。酸化したフードの特徴としては匂いが少なくなり、猫の嫌がる苦味も増すので食欲も低下してしまうでしょう。

愛猫が食べてくれていたとしても、新鮮なフードに比べると十分な栄養を摂取することができません。もともと食べムラのある猫ですが、フードを食べなくなったり、少食になったりするのは、酸化しているフードが原因となっている可能性も少なくないのです。

2.病気を誘発する

キャットフードには主な成分に「脂質」が含まれていますが、空気に触れて酸化すると「過酸化脂質」に変わります。人でも過酸化脂質が様々な質病を誘発することが知られています。人ほどしっかりとわかっていない部分はありますが、猫にも影響をあたえると考えられています。

酸化したフードは消化器系に影響を及ぼすため、猫によっては食べた後に下痢や嘔吐をしてしまう場合もあります。そのような症状が続いていたり、元気のない様子が見られたら、動物病院で早めに診察を受けるようにしましょう。

3.老化を早める

酸化したフードを食べ続けると、必要な栄養素が足りないなどの理由から老化の進行も早めてしまう可能性もあります。

猫も人と同じように年齢を重ねると食事の量が減ったり、代謝の機能も落ちてきます。愛猫の健康や若さを保つためにも、食事から必要な栄養をきちんと補うことが大切です。

フードの劣化を防ぐ方法

密閉容器の中のフードを見つめる猫

ここからは、フードの酸化を防ぐ方法をご紹介します。せっかく愛猫の為に購入したフードですので、品質をできるだけ劣化させない状態で食べさせてあげましょう。

密閉容器で保存

脱酸素剤を入れた「フードストッカー」や、開閉する必要のない「フードディスペンサー」は、フードの劣化を防げるのでおすすめです。

また、ウエットフードはドライフードに比べて水分が多く酸化しやすいため、開封後はなるべくその日のうちに使い切ることを意識しましょう。数回に分けて与える場合は、小さめのタッパーなどに移し替えてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。

真空パック保存

空気に触れないようにすることが、フードの酸化を防ぐ最も効果的な方法です。専用の袋や機械などを用意する必要がある為多少のコストはかかりますが、空気を極限まで抜いた状態で保存をすることができます。

短期間で使い切れるフードを選ぶ

最初から小分けされているドライフードや、1カ月以内に使い切れる内容量のフードを選ぶのもひとつの方法です。

小分けされているフードならその都度開封して食べきることが可能なので、酸化が進んで品質が低下しないうちに新鮮で美味しいフードを愛猫に与えることができます。

なお、ウエットフードと同じようにドライフードを冷蔵庫で保管してしまうと、結露によってカビが発生しやすくなります。室内の温度変化や湿気の少ない場所で保管するようにしましょう。

まとめ

フードを前に見上げる猫

どんなに栄養価の高いフードでも、保存方法に問題があると品質の劣化は急速に進んでしまいます。フードが持つ本来の旨味や栄養価が落ちることによって猫も食欲をなくし、食べるかどうかに関わらず、猫の健康を脅かす存在となってしまうでしょう。

猫にとって、食事は一日の中でも楽しみにしている大切な時間です。飼い主さんが無理なく取り組める正しい保存方法で、フードの新鮮さを保てるよう心がけていきたいですね。

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