猫の『耳』の凄いトコロ4選!音を聴く以外の役割も…

猫の『耳』の凄いトコロ4選!音を聴く以外の役割も…

ご飯やおやつの袋を開けると、猫はすぐに走ってきますよね。これは、猫が必要な音を聞き分けているからなのです。今回は、素晴らしい猫の耳について見ていきましょう。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.人には分からない音が聞こえる!

野原で風に吹かれている猫

人間には聞こえていない音も、猫レーダーにはちゃんと捉えられています。

人間の可聴域は20Hz〜20000Hz、猫は20Hz〜60000Hzと言われています。高周波音域の聞き取り能力が、圧倒時に高いことがお分かりいただけますよね。

これらの音域は、猫が狩りを行うネズミなどの獲物の動きまわる音に似ているそうです。

2.どこが音源かを見極める!

何かを聞いている猫

鳴っている音がどこから響いてくるのか、源を見極める能力が大変素晴らしいのです。

人間が音の発生源位置を把握するときには、約4.5度ずれてしまうそうです。しかし猫は0.5度しかずれることはなく正確に場所を特定することができます。

この能力を使えば、獲物の動きはコンピューターのように頭の中に描き出されるのでしょう。

3.聴力は犬より断然上!

ベッドで眠っている犬と猫

猫の五感の中で、聴力は圧倒的に優れています。

犬の聴力は人間の4倍、そして猫の聴力は犬の2倍と言われています。帰宅をすると玄関で待ってくれる猫は、数百メートル手前から一緒に暮らす大好きな人間の足音を聞き分けているのです。

因みに、嗅覚に関しては猫より犬に軍配が上がります。

4.耳の動きは心を表している

恐怖を露わにしている猫

尻尾、ヒゲ、目の動きと同じように、耳の動かし方で気持ちを表す事ができます。

耳がピンと立っている猫はご機嫌です。前方に耳を向けている場合は、警戒や緊張をして情報を得ようとしています。危険と感じ攻撃をしてくることもあります。

身体にはり付けるように耳を伏せている時は、恐怖や不安を感じている様子です。

まとめ

空を見つめている猫

猫の『耳』の凄いトコロ4選!音を聴く以外の役割も…についてお伝えいたしました。

猫の耳の不思議、いかがでしたでしょうか?我が家では、病院へ行く前にキャリーバッグを出し入れしただけで、猫は手の届かないところへ逃げてしまいます。好きな音も嫌いな音も悟られてしまうため、タイミングをずらして準備するようにしています。

素晴らしい能力を持った猫たちですが、普段は人間のそばでゆったりとしています。しかし、ひとたび能力を発揮すると人間は圧倒されてしまいます。人間に見せている可愛い姿は、実は野生的な猫が隠れ蓑にしている仮の姿なのかもしれませんね。

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