猫の『食べ過ぎ』サイン3つ 食事量が多すぎた場合のリスクとは

猫の『食べ過ぎ』サイン3つ 食事量が多すぎた場合のリスクとは

「食べ過ぎ」の基準は個体差がありますが、食べ過ぎのサインにはある共通点があります。今回は食べ過ぎのサインと、食べ過ぎた後のリスクについて詳しく解説いたします。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

猫の食べ過ぎサイン3つ!

食事をする猫

猫にとっての適量は、個体差や運動量、避妊去勢手術の有無によって異なります。カロリー量でいうならば、体重が3kgの場合109~157kcal になります。

明確に「ここからが食べ過ぎ」という線引きは難しいのですが、次のような症状や行動が見られる場合は食べ過ぎのサインです。

1.吐く

人間も食べ過ぎると胃もたれを起こしたり、吐き気を催したりすることがありますよね。猫も同じなのです。もりもり食べた直後に、あまり消化されていないフードを吐いてしまったら食べ過ぎです。

2.軟便や下痢

食が細い猫や、食べムラがある猫の場合、体重維持のために気持ち程度食事量を増やすことがあります。

この際気をつけてほしいのは、軟便や下痢の症状です。食事量が増えたことにより、消化不良を起こしてしまうことがあります。

ガツガツ食べる食いしん坊さんも同様です。たくさん食べたことをきっかけに便が緩くなった場合は、食事の量を減らすようにしてください。

3.ぎこちない歩き方をする

猫は小さな足で全身を支えています。おまけにジャンプをする習慣があるので、体重増加には注意が必要です。

食べすぎで体重が増え、肥満になった結果、関節を痛めてしまうことがあります。そうすると、歩き方がぎこちないものになります。

ただし、「歩き方に違和感がある」という状況の中には、脳血管系の病気が潜んでいるケースもあるので気をつけましょう。

食べ過ぎが招くリスクとは?

薬を見せられる猫

食べ過ぎを疑うべきサインを3つ紹介いたしました。実際に食べ過ぎが続くと、次のようなリスクが上がります。

糖尿病の発症

人間のみならず、猫にも糖尿病が存在します。その原因の1つが食べ過ぎによる肥満です。

投薬や療法食による治療法がありますが、最悪の場合はインスリンを打たなければなりません。食事のタイミングや食べる量が定まらない分、大変な治療になってしまいます。

泌尿器疾患の発症

肥満がもたらすのは糖尿病だけではありません。泌尿器疾患もその1つです。

雄猫に多い尿道閉塞のリスク因子の一つは、肥満であるとされています。尿道閉塞は放置しておくと致死的な疾患です。痩せていれば尿道閉塞にならない、というわけではありませんが、肥満にならないようにすることでリスクを減らすことはできるでしょう。

怪我が増える

これまで簡単に飛び移れた場所でも、体型の変化に伴って感覚が狂う場合があります。その結果、ジャンプや着地に失敗し、怪我をする可能性が出てきます。

まとめ

おなかにメジャーを巻いている猫

実は怖い「食べ過ぎ」について紹介しました。吐くまで食べる、便が緩くなるなどの状況は健康的な食生活とはいえません。

食べ過ぎは肥満を引き起こします。その結果、糖尿病や心疾患などの病気ばかりではなく、怪我をするリスクまであげてしまうのです。

成猫の場合は、フードのパッケージに記載してある目安量を守るようにしましょう。活発になる時間帯にはおもちゃで誘い、積極的に運動することも大切です。もちろん、目安量を守っていても体質によって肥りやすい猫もいるので、定期的に体重測定をしながら調整してください。

食いしん坊さんが食に対する執着心を離れられるように、知育玩具などを活用してみるのも良いかもしれません。色々工夫して、愛猫を病気や怪我から守ってあげましょう。

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