愛猫の最期まで責任を持つために…ペット保険とペット信託

愛猫の最期まで責任を持つために…ペット保険とペット信託

終末期を迎えた猫や病気を抱えた猫とともに暮らしていて「ペット終活」を始めた飼い主さんも多いでしょう。今回はペット終活の一環として考えていただきたい「ペット保険」と「ペット信託」についてお話します。

649view

猫でも終末期や病気の際にはお金がかかる

獣医師と猫

猫は犬と比較するとトリミングなどの手間がかからないため、飼育の際にかかる費用も少なくて済むと言われています。

しかし、終末期や病気の治療などではやはり動物病院に通院する頻度も増えるため、それと比例してかかるお金も増えていきます。

そんな時のためにも備えておきたいのが「ペット保険」なのです。

ペット保険に入るメリットや注意点

エリザベルカラーを付けた猫

では、ペット保険に入ることでどのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、ペット保険に入るメリットや注意点について詳しくお話していきます。

ペット保険に入るメリットとは?

日本では保険制度が確立されているため、私たち人間は少ない医療費で病院での治療を受けることができていますよね。

しかし、猫を始めとするペットの医療費はというと、基本的には「全額負担」です。

特に検査などは高額であることが多いため、一度の通院でも何万円とかかってしまうケースは決して珍しいことではありません。

検査が一度で済むのならまだしも、不調の原因がそれだけではわからずに追加で検査をすることになれば、もっと高いお金がかかってしまうのです。

「大切な愛猫のためならお金の心配なんて考えない」と思っていたくても、やはり度重なると飼い主の大きな負担となってしまいます。

そんな時にもペット保険に加入していれば、一部の医療費を負担してもらうことができるため飼い主の負担は軽減されます。

「いざとなれば保険がある」という安心感もあるので、少しでも気になる症状が現れた場合に気軽に動物病院を受診しやすいというメリットもありますよ。

ペット保険には注意点も

一部の医療費を負担してくれるペット保険は、金銭的にも精神的にも安心だということをお伝えしましたが、気をつけなくてはならないこともあるのでご紹介します。

補償の対象外になるものをチェック

まず、気をつけなくてはならないのは「補償の対象外となるものもある」ということです。

動物病院にかかった際の医療費すべてが補償の対象となるわけではないので、加入する際には細かくチェックしておきましょう。

プランによって補償の対象外となるものはさまざまですが、多くのペット保険で対象外となるのは次のようなものです。

  • ワクチン接種
  • 去勢や避妊手術
  • 妊娠や出産
  • 健康診断

基本的には「​​“病気以外の予防や健康維持のためのもの”は対象外」と思っておいた方が良いでしょう。

また、同じ「病気」であってもその種類によっては対象外になってしまうものもありますので、加入前に確認しておくことをおすすめします。

シニア期や病気を抱えていても諦めないで大丈夫

「ペット保険」と聞くと「持病があったりシニア期に入っていたりすると加入できないのでは?」と不安に思う飼い主さんも多いかと思います。

確かに、ペット保険と一言に言っても会社によって加入対象はさまざまですから、持病があったりすでにシニア期になっていたりすると入れないものがあるのが事実です。

しかし、ここ数年でペット保険を扱う会社は急増し、プランにもたくさんの種類ができました。

ですので、今はシニア期に入っていたり病気を抱えていたりする子でも入れる保険は珍しくありません。ご自分の愛猫でも入れる保険を探してみてくださいね。

ですが、中には「ペット保険に加入した後で、愛猫の抱える病気が対象外だと気づいた」という飼い主さんもいます。ペット保険加入の際には「どこまでが補償の対象になるのか」をしっかり確認しましょう。

ペット終活では保険の見直しを

こちらを見つめている猫

「ペット保険にはもう加入済みだから大丈夫」と思っている飼い主さんもいるかもしれませんね。しかし、すでに加入していたとしても「保険の見直し」は行なっておくことを強くおすすめします。

じつは、ペット保険に加入している飼い主さんで意外と多いのが「気づかないうちに補償となる期限を過ぎていた」ということです。

例えば「この病気は◯歳までは補償対象」などという細かい注意点を見逃してしまっていて、愛猫がその年齢を超えてしまったことに気づかない……というケースが多々あります。

ペット保険に加入しているからといって安心しきってしまうと、本当に必要な時にペット保険が役に立たないということにもなりかねません。

  • 加入中の保険は「現在の愛猫の状態」に合った内容なのか
  • 補償は愛猫の“最期”までしっかり受け取ることができるのか

もう一度、見直しておきましょう。

「ペット信託」も併せて検討すると安心

飼い主によりそっている猫

ペット終活はあくまでも「愛猫が先に旅立つ」ということが前提で行なっていきますよね。しかし、私たち人間も生き物ですからいつ旅立つことになるのかは実際のところわかりません。

今はどんなに元気でも、事故や災害などで愛猫よりも先に旅立っていくことだってありえない話ではないのです。

ここからは、ペット保険と併せて検討しておきたい「ペット信託」についてお話します。

ペット信託とは?

近年増えてきたサービスである「ペット信託」はまだ聞き慣れない飼い主さんも多いかもしれません。単純に「自分の死後、愛猫を別の人に譲渡する」というものをイメージしがちですが、そうではありません。

ペット信託とは、信託契約を用いて信頼のおける知人や団体にあらかじめ飼い主の財産の一部を託しておいて、自分が愛猫を飼うことが出来なくなった時にこの財産から愛猫の飼育費を捻出して飼養してもらうことをいいます。

高額な費用がかかってしまうのが事実ですが、ペット信託を契約しておくことで「自分が亡くなった後でも、愛猫の最期まで責任を持つ」ということができるのが最大のメリットです。

残念なことではありますが、犬でも猫でも飼い主の死後に新しい引き取り手が見つからずに保健所に送られてしまうというのはよくあることです。

しかし、ペットだって大切な尊い一つの命ですから「よくあること」で終わらせてしまうのは違いますよね。高齢の飼い主さんや一人暮らしの飼い主さんは特に、ペット信託も視野に入れておくと安心です。

愛猫の最期まで責任を持つためにできること

ペット終活の一環として検討しておきたい「ペット保険」と「ペット信託」についてお話しました。

「愛猫が愛猫らしく安心して最期まで過ごせる環境をつくること」こそ、私たち飼い主の使命であり責任だと、ペット終活アドバイザーでもある私は思っています。

今回お話したペット保険とペット信託は、内容はまったく違うものではありますが「愛猫の最期まで責任を持つために、私たち飼い主ができること」という共通点があります。

どちらも愛猫に人生を全うさせてあげるためには重要なことです。ぜひ検討してみてくださいね。

スポンサーリンク