猫が『人間用の鰹節』を食べ続けると起こる危険な症状3選!与える時の注意点を解説

猫が『人間用の鰹節』を食べ続けると起こる危険な症状3選!与える時の注意点を解説

猫は鰹節が大好き、というイメージがありますね。確かに、鰹節を好んで食べる猫は多いです。でも、人間用の鰹節には注意しなければいけません。猫が人間用の鰹節を食べ続けた場合、どんなことが起こるのでしょうか?猫に鰹節を与える際は、何に気をつけたらいいでしょう?

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.ミネラルの過剰摂取

鰹節の入った瓶を覗き込む猫

鰹節にはミネラルが豊富に含まれています。猫が食べ続けた場合、ミネラルの過剰摂取になってしまいます。

ミネラルの過剰摂取によって引き起こされる主な病気が尿石症です。特にマグネシウムを過剰に摂取することで、ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)結石のリスクが高まります。

尿石症の症状は、頻尿や血尿です。尿管や尿道に結石(結晶)が詰まると尿が出なくなることもあり、この場合、急性腎不全を引き起こす恐れがあります。

急性腎不全を発症すると命の危険があるため、トイレに行っても排尿できていない場合はすぐに動物病院を受診する必要があります。

2.腎臓に負担がかかる

大きなボールで水を飲む猫

人間用の鰹節は、塩分が含まれています。猫の祖先は乾燥地帯で生きてきたため、水分をあまり摂取しません。そのため、血液中のナトリウム濃度が高くなり、腎臓に負担がかかりやすくなってしまいます。

塩分を過剰に摂取し続けた場合、持続的に腎臓に負担をかけることになり、慢性腎臓病のリスクが高まります。慢性腎臓病は少しずつ進行し、完治することがありません。

慢性腎臓病になると、水分バランスが悪くなるため、水を多く飲むようになったり、多尿や脱水などの症状が表れます。ただ、初期は症状がないため、発見が遅れやすいのです。

3.不飽和脂肪酸の過剰摂取

魚のけりぐるみを抱える猫

かつおなどの魚には、EPAやDHAなどの不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。不飽和脂肪酸は猫にも必要な栄養素で、体内で合成できないために食事から摂取しなければいけません。鰹節を食べることで、この不飽和脂肪酸を摂取できますが、気をつけたいのはその量です。

不飽和脂肪酸を継続的に多量に摂取すると、黄色脂肪症(イエローファット)のリスクが高まります。これは脂肪が変質してしまう病気です。黄色脂肪症を起こすと、しこり(脂肪の塊)ができて炎症が起き、痛みが出ます。歩き方がおかしくなったり、体を異常に痛がったり、発熱したりします。重度に進行すると命に関わることもあります。

猫に鰹節を与える時の注意点

人の手からおやつをもらう猫

猫は鰹節が大好き。匂いがすると飛んでくるかも知れませんね。ついつい与えたくなってしまいます。

でも、総合栄養食を食べている猫ならそれだけで必要な栄養は満たされています。本来は、猫に鰹節を与える必要はありません。

ご褒美やおやつとして鰹節を与えたい場合は、人間用ではなく、塩分調整された猫用として販売されている鰹節にしましょう。猫用のものでもミネラルは含まれているので、与える量に気をつけて下さい。トッピング程度に時々、少量を与えるだけにしましょう。

持病がある猫には猫用の鰹節であっても基本的には与えないで下さい。与えたい場合は獣医師に相談してからにしましょう。

まとめ

鰹節の匂いを嗅ぐ猫

猫に元気でいてもらうためには、食事の栄養バランスが大事です。欲しがるとついつい与えたくなってしまいますが、人間のものを与えるのは、栄養バランスを崩してしまうので控えた方が良さそうです。

鰹節も、猫が喜ぶ食べ物ですが、与えない方がいいでしょう。猫用のものを与える場合も、与える量に注意して下さいね。

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