猫の飼い方で知っておくべき『4つのタブー』

猫の飼い方で知っておくべき『4つのタブー』

猫の飼い主さんは、正しい猫の飼い方をあらかじめ確認してから猫を家族として迎え入れたいところです。最初から完璧なお世話やしつけができなくても、愛猫を危険にさらしたり健康を害したりする行為だけは避けたいですよね。猫の飼い方で注意するべきタブーをご紹介します。

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

飼い方のタブーを知って愛猫の健康と安全を守ろう!

飼い主さんに抱っこされる猫

猫を飼い始めたら、飼い主さんは猫に合わせて生活環境を整え、猫に害のない暮らしに切り替える必要があります。飼い主さんがマイペースに今まで通りの生活を続けていると、愛猫が健康を損ねたりストレスを感じたりする可能性が高いです。

猫の適切な飼い方や猫と暮らす注意点をしっかり把握しておくことで、愛猫が安心して快適に家族の一員として暮らせるようになるでしょう。猫の飼い方のタブーを4つご紹介します。もしも現在やってしまっていることがあった場合は、愛猫のために飼い方を見直してみてください。

猫の飼い主さんが避けるべきタブー

飼い主さんの食事を狙う猫

1.人間の食べ物を与える

飼い主さんが食べているごはんやおやつを愛猫が欲しがると、可愛いおねだりに負けてつい与えてしまうという方もいるのではないでしょうか。しかし人間用に濃く味付けされた食べ物は猫の体にはよくありません。

カロリーや塩分の摂りすぎで健康を損ねてしまうリスクがあるので、猫には猫用のごはんやおやつを与えましょう。またチョコレートやネギ類のように、猫にとっては有害な食材も少なくないです。誤って有害なものを食べさせてしまうと、中毒症状を引き起こして死に至る可能性もあることを覚えておきましょう。

キャットフードのトッピングやおやつとしてお肉や野菜類を与えたい場合は、猫が食べても大丈夫な食材かどうかをその都度調べて、安全性が確認できたものだけを与えてくださいね。

2.誤飲誤食のリスクが高いものを放置する

猫を飼ううえで気をつけたいのが誤飲誤食です。紐状のものやビニール、針、人間用の医薬品など家の中の様々なものに誤飲誤食のリスクがあります。危険なものは愛猫の手の届かないところに保管するという予防策を徹底してください。

何でもテーブルの上に出しっぱなしの状態では、愛猫の安全を守れません。インテリアとして飾っている観葉植物を食べて中毒症状を引き起こしてしまうケースもあるので、猫の体に有害なものはできるだけ家に置かないという配慮も大切ですね。

3.脱走対策がゆるい

猫は好奇心が旺盛で、ふとした瞬間に脱走してしまうのが悩みどころです。換気のために窓を開けた時や外出の際に玄関のドアを開けた時などに、隙間からするっと外に出ていってしまう猫は多いので注意してください。

「うちの子は脱走なんかしないから大丈夫」と油断していると、愛猫がうっかり外に出てしまった時に大慌てするという事態になりかねません。脱走したまま行方不明になったり交通事故にあったりするリスクを極力減らすために、脱走対策はしっかりしましょう。

網戸を破って脱走する猫もいるくらいなので、ゆるい対策では安全性が十分とはいえません。窓にフェンスやストッパーを取り付けたり、玄関までの通路に猫が飛び越えられない高さの柵を設置したり、ベランダにはネットを張ったり、愛猫に脱走のチャンスをわずかでも与えないような対策が必要です。

4.掃除をサボりがち

猫はとても綺麗好きなのでほこりや抜け毛が舞っている家で生活したり、猫用トイレが汚れたままになっていたりするとストレスを感じてしまいます。愛猫に快適に暮らしてもらうために、こまめな掃除を心がけましょう。

清潔な部屋を維持していればダニの発生や皮膚病、飼い主さんのアレルギーも予防できます。なかなか掃除が行き届かない場合やニオイ対策もしたい場合は、ペット向けの空気清浄機を設置するのもおすすめですよ。

まとめ

不満そうに叫ぶ猫

愛猫の健康と安全を守るのは飼い主さんの務めです。猫は賢い動物ですが「変なものは食べちゃダメだよ」と教えても、目の前に興味を惹かれるものがあれば口に入れてしまいます。「外は危険だから勝手に出て行かないでね」と言っても、うっかり脱走してしまうこともあるでしょう。

自由気ままな猫の行動をしつけだけで制限するのは難しいです。健康を損なうことや危険なイタズラができない環境を、飼い主さんが整えてあげてくださいね!

スポンサーリンク