1.リラックスしている
舌をしまい忘れるなんて、警戒心のかけらもなさそうですが実はその通りで、猫の舌が出ているということは、かなりリラックスしている状態。猫はマズル(口と鼻)が短いので、力が抜けると出てしまうのかもしれませんね。
野生時代の猫は常に警戒していたので、舌を出したままにすることは考えられませんでした。舌を出せるということは、それだけ安心できる環境で、飼い主のことも信頼しているからでしょう。
猫が舌を出しっぱなしにするのは室内の場合といわれており、子猫の頃から人間と暮らしている猫に多いそうです。
2.毛づくろいに疲れてしまった
猫は頻繁に自分で毛づくろいをしています。小さな舌で体中をきれいにするのだから、なかなか大変なのかもしれません。毛づくろいに疲れて舌が出てしまった、などということも。特に長毛種の猫は毛づくろいに時間がかかり、舌をしまい忘れてしまうことが多いようです。
毛づくろいの最中に音にびっくりしたり、気になるものがあった時も、舌を出したままフリーズしちゃう、なんてことがあります。毛づくろいをしながらそのまま寝てしまって、舌が出ている、なんてこともありますね。
思わず笑ってしまうかわいい寝顔ですが、声をかけたり触ったりせずに、そっと見守るだけにしておきましょう。
3.運動後で口呼吸になっている
猫が口呼吸をすることはほとんどありませんが、激しく動いた後などは、口呼吸になることがあります。口を開けて息をしているので、舌が出てしまうことも。運動して息が上がり、すぐにおさまる一時的なものであれば問題はありません。
暑い時も犬のように舌を出して、口呼吸になることがあり、これを「パンティング」と言います。猫がパンティングをする時は、かなり暑さを感じており、熱中症のリスクが高まります。すぐに室温を下げたり、暑さ対策をしてあげて下さい。
パンティングがおさまらない場合は、動物病院に連れていきましょう。また、疲れやすかったり、日頃から口呼吸をしたりしている場合は、病気の可能性があります。気になることがあれば受診して下さいね。
4.病気
注意したいのが、病気が隠れているために舌が出てしまうケースです。
健康な時なら、舌を出しっぱなしになっているといっても、ずっとその状態が続くわけではありません。我に返ったように、すぐに自分でちゃんと引っ込めます。
しかし長い時間猫の舌が出ている場合は心配です。特に、よだれを垂らしていたり、息が荒くなっていたり、ぐったりしている場合は要注意。早めに動物病院で診てもらう必要があります。
まとめ
猫が舌を出している姿は、かわいいですよね。緊張感のかけらもない姿に、こちらも癒されます。
ただ、舌を出すのが病気によることもあります。いつもと様子が違うと感じたら、動物病院を受診しましょう。
リラックスして舌を出しているのか、具合が悪そうにしているのか、普段から猫の様子をよく観察していると、異常があった際に早めに気づくことができます。日頃の猫とのスキンシップを大切にして下さいね。