猫の心理はしっぽの動きから読み取れる!
猫は人間のように、表情や言葉でわかりやすく感情表現をするわけではありません。しかし行動や仕草から、今どのような気持ちでいるのかを読み取ることが可能です。猫の感情が表れやすいのはしっぽです。
特にしっぽを床に叩きつけるように動かしている時は、接し方に気をつけなくてはなりません。猫がしっぽを叩きつけている時の心理状態として、考えられるものを3つご紹介します。愛猫の気持ちを、もっと理解できるようになりたいという飼い主さんの参考になれば幸いです。
猫がしっぽを叩きつける時の気持ち
1.イライラしている
猫が激しくしっぽを動かして床にバシバシと叩きつけている時は、イライラしている気持ちの表われです。
犬だとしっぽを激しく振るのは喜びの表現なので、猫のしっぽの動きを勘違いして受け取ってしまう方もいるかもしれませんね。しっぽを叩きつけている猫を見て「機嫌が良いのかな?」と間違った認識から撫でようとすると、「さわらないで!」と怒られてしまう可能性があります。
愛猫がしっぽを床に叩きつけている時はご機嫌斜めなので、機嫌が良くなるまではそっとしておいたほうがよいでしょう。なだめてご機嫌をとろうとするとかえって神経を逆なでしてしまい、ひっかかれたり猫パンチされたりすることもあるので注意してくださいね。
また撫でてスキンシップをとっている途中で猫がしっぽを叩きつけ始めた場合は、「しつこいな~。もうやめてよ」というサインです。名残惜しくても、撫で撫でタイムはすぐに終了にしましょう。
2.何かを考え中
座ってしっぽをパタパタ叩きつけている時は、何か考え事をしているサインです。イライラしている時と比べると、しっぽの叩きつけ方がそこまで激しくはなく、不機嫌そうな表情をしていないという違いがあります。
「この後、何をしようかな~」と考え中だったり、何か興味を惹かれるものを見つけたりしたということなので、飼い主さんは邪魔せずにそのまま見守ってあげてくださいね。
3.返事をしている
愛猫がのんびり寛いでいる時やお昼寝している時に、飼い主さんが名前を呼んだり話しかけたりすると、しっぽを軽く叩きつける仕草をする場合があります。これは飼い主さんに対して、しっぽで返事をしてくれているのです。
わざわざ体を起こしたり鳴いたりしてリアクションするのは面倒だけれど、「はいはい、聞いてるよ~」としっぽで伝えてくれているのですね。名前を呼んでも愛猫が振り向いてくれずノーリアクションだと、無視されたようで少し寂しく感じてしまいます。しかししっぽに注目すると、実は一応返事をしてくれていたという愛猫の優しさに気づけるかもしれませんよ。
まとめ
愛猫の気持ちを些細な仕草や行動から飼い主さんが察するのも、良好な関係を築くために大切なことです。猫は機嫌が悪い時に構われると余計に怒ってしまうものなので、しっぽをバシバシ叩きつけてイライラしている様子が見られたら、そっとしておいてあげましょう。
ただししっぽを床に叩きつけているからといって、必ず不機嫌だというわけではありません。動きの大きさや表情、シチュエーションなども考慮することで、愛猫の感情を正しく読み取れるようになるはずです。
自由気ままで我が道を行く猫が相手なので、飼い主さん側がご機嫌を窺いながら接してあげてくださいね♪