『運動神経が悪い猫』の行動3つ 得意な子との違いって何?

『運動神経が悪い猫』の行動3つ 得意な子との違いって何?

猫は身体能力が高く、運動神経抜群…そんなイメージがあるかもしれません。しかし、中には運動神経が悪い猫もいます。運動神経が悪い猫はどのような行動をしているのでしょうか?運動が得意な猫とは何が違うのでしょう?

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.ジャンプに失敗する

椅子から椅子にジャンプする猫

自分の何倍もあるような高さの所でも、助走もなく軽々とジャンプしてしまう猫。目を見張るような身体能力の高さですが、運動神経が悪い猫では、ジャンプがうまくいかないこともしばしば。

ジャンプするものの、高さが足りずに届かなかったりします。高い場所から別の場所へ飛び移ろうとして落ちてしまうこともあります。

猫がジャンプに失敗した瞬間を目撃すると、つい笑いたくなってしまいますが、大笑いされると、猫も傷ついてしまいます。ここは見なかったことにしておいてあげましょう。

2.狭い場所から落ちる

カーテンレールの上の猫

猫は、塀の上など細い場所でもバランスを崩すことなく歩くことができます。室内では、カーテンレールの上を歩いているなんてこともありますね。しかし運動神経が悪い猫の場合、足を滑らせて落ちてしまうことがあるのです。

一般的に猫は落ちたとしてもきれいに着地ができると思われがちです。しかし、運動神経が良くないと着地も失敗してしまうかもしれません。

猫が歩く可能性がある場所の下には物を置かないようにしたり、床にマットを敷くなどして猫のケガを予防しましょう。

3.壁や家具にぶつかる

走ってくる猫

テンションが上がると家の中でダッシュしたり、遊びに夢中になっておもちゃに飛びかかるなど、猫は激しい動きをします。家の中では、どうしてもスペースが限られてしまうため、壁や家具に激突しそうになることもありますね。

運動神経が良ければ咄嗟に回避することもできますが、あまり運動神経が良くない猫はそのままぶつかってしまうことがあります。

ケガが心配な場合は、壁や家具にクッション材を設置すると衝撃を和らげることができるでしょう。

運動神経が良い猫と悪い猫の差は?

ソファから椅子に飛び移ろうとする猫

運動神経が抜群な猫とそうではない猫との差は何でしょうか。性格的に活発かそうでないかの差はありますが、猫種ではそれほど運動神経に違いは見られないようです。人間と同じように、猫にも個体によって得手不得手があるのかもしれません。

ただ、子猫の頃から運動の機会が少ないと、運動神経が発達しにくい可能性があります。活発な子猫の頃に走り回ったり、高い場所へ登ったり体を動かすことは、とても大切なのです。

また、あまり動かずにいると体重が増えてしまいます。肥満気味の猫では、体が重く、思うように動けないことがあるのです。あまり動きたがらない猫の場合は、無理のない程度にできるだけ飼い主が一緒に遊んで運動させてあげて下さいね。

まとめ

ルームランナーの上で寝そべる猫

猫といっても、運動神経が良い猫や悪い猫など様々です。ほれぼれするような瞬発力を見せてくれる猫もいれば、ちょっとドジでハラハラしてしまう猫もいます。どちらが良い悪いではなく、それぞれの個性が魅力的でかわいいのです。

性格的にも静かに過ごすのを好む猫はあまり運動をしないため、運動神経が悪いと思われてしまうかもしれません。

また、若い頃は運動神経が良かったとしても、高齢になると動きが鈍くなり、ジャンプができなくなったり、段差が苦手になったりします。

生まれ持っての能力以外に、高齢になることで運動神経が悪くなっていく場合もありますので、いずれにせよそのような場合は猫が過ごしやすいように生活環境を見直してみることをおすすめします。

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