猫の『くしゃみ』が止まらない原因2選!病気かどうかの見分け方を解説

猫の『くしゃみ』が止まらない原因2選!病気かどうかの見分け方を解説

猫がくしゃみをする原因は、生理的な現象と病気からくる症状に大きく分けられます。一回出るだけでも心配ですが、止まらない場合は焦ってしまいますね。それでは、ポイントを見ておきましょう。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.生理現象

座ってくしゃみをする猫

ホコリや細かいゴミ、強い香りやタバコの煙が原因でくしゃみが止まらないことはよくあります。

掃除機をかけた後、臭いの元を除去したらくしゃみが止まる場合は、身体から不要なものを出すためにくしゃみが出ていると考えて良いでしょう。これは生理的なくしゃみですから病気ではありません。鼻水も出ますが、サラッと透明です。

猫は人間の足元に動線があります。ホコリやチリが舞い飛び、常に猫の鼻や目に入ってしまいます。

猫がいる部屋は、1日一回は掃除機をかけて、細かいゴミ類、落ちた猫の被毛などを綺麗に取り去りましょう。猫が掃除機を苦手としている場合は、空気清浄機や音の静かなロボット掃除機なども良いでしょう。猫砂から出る細かなチリも、くしゃみの大きな原因です。

2.病気

くしゃみをしている猫

止まらないくしゃみを何度も繰り返す場合は、病気を疑った方が良いでしょう。

猫風邪などのウイルスや細菌による感染症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎や鼻のでき物などの病気が原因でくしゃみが止まらないことがあります。

くしゃみの原因が病気だった場合、くしゃみだけではなく他の症状も見られる場合があります。

鼻水が透明ではなく緑がかった黄色になる、鼻詰まりが頻繁に起こる、目が赤く腫れる、涙が多くなるといった症状です。目ヤニも健康的な透明や茶色ではなく、白味や黄味を帯びてくることがあります。

また、食欲がなくなり下痢や嘔吐をする、口内炎や歯周炎ができて口の中が真っ赤に充血している場合もあります。発熱や咳が出ることもあるでしょう。

病気が原因の場合は、その病気を治療しない限りくしゃみはずっと続きます。

早めの受診とワクチン接種が大切

ワクチンをする子猫

何かおかしいと感じた時は、すぐに病院を受診しましょう。

くしゃみが止まらない原因には、大きな病気が潜んでいる危険性があります。早期に検査や治療を受けて治しましょう。

なお、完全に室内で暮らしているからといってワクチンを接種しないと、猫風邪に罹りやすくなります。室内外に出入りする人間が外から細菌やウイルスを持ち込んでしまうためです。

※ワクチンプログラムによっては3年に1度となりますので、接種頻度は主治医の先生と話し合って決めましょう。

まとめ

くしゃみをする猫

猫の『くしゃみ』が止まらない原因2選!病気かどうかの見分け方についてお伝えいたしました。

くしゃみ以外の症状が見られる時は病気と考え、早急に病院を受診した方が良いでしょう。勝手な様子見をしてしまうことで、症状の悪化を招き、逆に猫の治療に痛みを伴ったり、治癒するまでの時間がかかってしまったりする可能性も。

愛猫の不調に気がつけるのは一緒に暮らす人間なので、猫に辛い思いをさせないためにも、日々猫の様子の変化に敏感になっておく必要があります。

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