撫でられた所を舐めるのは嫌がっているから?
愛猫を撫でて思う存分可愛がった直後に、飼い主さんが撫でた所を愛猫がペロペロと舐めることがあります。自分が愛情を込めて撫でた所を一生懸命に毛繕いする愛猫の姿を見ると、「本当は撫でられるのが嫌だったのでは?」と不安になってしまう方もいることでしょう。
しかし猫は嫌だったから飼い主さんが撫でた所を舐めるというわけではないので、ご安心ください!人に触れられた所を毛繕いしたくなるのには、猫なりの理由があるのです。理由を知ることで、綺麗好きでやや神経質なところがある猫への理解をより深めましょう♪
猫が撫でられた所を舐める4つの理由
1.乱れた毛並みを整えるため
猫は毎日時間をかけて毛繕いをして、常に美しい毛並みを維持しています。綺麗好きな猫は、自分の毛並みにこだわりを持っているのでしょう。しかし飼い主さんに撫でられると、どうしても毛並みが乱れてしまいますよね。撫でられている時は嬉しくても、撫でられ終わったら乱れた毛並みはすぐに整えたくなるようです。
人間もせっかくおしゃれにセットした髪型が崩れると、慌てて手櫛で整えたりしますよね。おそらく猫も同じような気持ちで毛繕いをしているのでしょう。少しでも毛並みが乱れることを嫌がる愛猫のことは「うち子はおしゃれさんなんだな~」と思って見守りましょう♪
2.飼い主さんの匂いと自分の匂いを混ぜるため
飼い主さんに撫でられた所には、飼い主さんの匂いが付きます。舐めることで大好きな飼い主さんの匂いと自分の匂いが混ざって、猫は安心するそうです。愛猫に好かれているからこその行動なので、飼い主さんにとってはとても嬉しい理由ですね。
3.他人の匂いを消すため
猫は自分や飼い主さんの匂いに安心感を得ますが、信頼関係を築けていない他人の匂いが自分の体に付着するのは嫌がります。飼い主さん以外の人に撫でられた所を直ぐに舐める場合は、他人の匂いを消したくて舐めていると考えられるでしょう。
撫でた人に対して好意があるかどうかによって、猫が撫でられた所を舐める理由は異なるということですね。
4.付着したゴミや汚れを掃除するため
綺麗好きな猫は、自分の体を清潔に保つために毛繕いを入念に行っています。撫でた時にゴミや汚れを猫に付着させてしまうと、猫はそのゴミや汚れをすぐに掃除するために舐め始めるでしょう。
いつもは撫でられた所を毛繕いしない愛猫が珍しくペロペロと舐めている場合は、もしかすると汚れの付いた手で撫でてしまっていたのかもしれませんね。愛猫を撫でる時は、手が綺麗な状態かどうかをしっかり確認することが大切です。
まとめ
撫でている時に猫が嫌がる様子を見せていないのなら、直後に撫でた所を舐めて毛繕いし始めても「嫌だったのかな?」と心配する必要はありません。飼い主さんはショックを受けずに、一生懸命毛並みを整えたり飼い主さんの匂いに安心したりする愛猫の姿を優しく見守ってくださいね。
ただし愛猫がせっかく美しく整えた毛並みを、わざと乱すようなことをするのはおすすめしません。毛繕いの直後にわしゃわしゃと思い切り撫でたり、毛並みに逆らって撫でたりすると嫌がられてしまうかもしれないので注意してください。また綺麗好きな猫のために、いつも清潔な手で触るように心がけましょう!