ペット終活で“猫だからこそ”気をつけたいポイント

ペット終活で“猫だからこそ”気をつけたいポイント

猫と暮らしている人たちの間でも「ペット終活」を検討している人も多いでしょう。今回はペットロスカウンセラーとして活動していて見えてきた“猫だからこそ”というペット終活のポイントをご紹介します。

猫のペット終活では何をする?

写真を撮られている猫

犬でも猫でも、ペット終活を行うのに「正解・不正解」はありません。

一番大切なのは、飼い主であり家族であるみなさんが「ペットのために何をしてあげたいか」ということです。

犬の場合だと、旅行に連れて行ったりお気に入りの公園に行ったりなどする人もいますが、猫ではそうはいきませんよね。

猫の終活で一般的なものは次のようなものです。

  • 愛猫と一緒に撮った写真を残す
  • 思い出ノート(アルバムのようなもの)をつくる
  • 火葬や供養の方法をリサーチする

ペット終活はあくまでも遺される家族であるみなさんと、旅立っていく愛猫のために行うものです。それを意識し、愛猫のためにできることを考えていきましょう。

猫だからこそのペット終活での注意点

手を繋いでいる猫と飼い主

犬でも猫でもペット終活で大切なのは「ペットに何をしてあげたいか」と言うことだとお話しました。

しかし、筆者がペットロスカウンセラーとして活動している中で「猫だからこそ」と言える落とし穴を感じたのも事実です。

ここからは、“猫だからこそ”気をつけていきたいペット終活での注意点についてお話します。

猫は不調を隠し老化にも気付きにくい

猫は何に関しても「隠す」という習性があります。

古来から敵に気づかれないように地面を掘って排泄物を埋めたり、食べ物に関しても敵に奪われないように穴の中に隠したりしてきました。

敵に体調不良を悟られてしまっては真っ先に狙われてしまうので、現代でも体の不調を隠す野生の名残がある猫は多くいます。

そうした猫の習性から、毎日一緒にいる飼い主でさえ愛猫の体調不良や老化に気づきにくいのです。

そのため、猫が旅立った後で「もっと早くに気づいていれば」と嘆く飼い主さんも多いのが現状です。

猫と暮らしているみなさんの中には「うちの子は元気だからまだペット終活なんてしなくていい」と思う人も多いかもしれません。

ですが、猫ちゃんが元気であってもシニア期に入ったなら特にペット終活を意識して過ごしましょう。

「思い出が作りづらい」は間違い

先ほども少しお話したように、猫は犬のように「一緒に旅行」などができません。

一生のほとんどを家で過ごしているため、飼い主は「思い出がつくりづらい」と思い込んでしまいがちです。

ですが、そもそも「猫にとっての思い出」って何なのでしょうか?

私たち人間にとっての思い出は「特別なこと」と考えることがほとんどですが、猫は何でもないようなごく自然なゆったりした毎日を好む動物です。

つまり「家で大好きな飼い主と過ごす日が思い出になる」と言っても過言ではないのです。だから「思い出をつくらなくちゃ!」なんて気張る必要はありませんよ。

ペットロスの重症化も起こりやすい

これまでお話してきたように、猫は思い出がつくりづらいと思っている飼い主さんがとても多いです。

そのため、愛猫が旅立った後にも「何もしてあげられなかった」「いつもお留守番ばかりさせていた」と後悔してしまいがちです。

そうして後悔の念が強くなってしまうと、今度はペットロスの重症化にもつながってくるのです。

猫と暮らしているみなさんはペット終活を行う際に、先ほどもお話した「猫にとっての幸せや思い出」を意識してみましょう。

猫ちゃんは「たくさんのことをしてもらった」と感じているはずですよ。

猫の飼い主は意識して終活を行うことが大切

“猫だからこそ”のペット終活での注意点についてご紹介しました。

ここまでお話してきたように、犬と比べると猫は特に「意識したペット終活」が大切なのですね。

「意識する」と言っても、先ほどもお話したように「特別なこと」をする必要はありません。

「愛猫がどんなことを望んでいて、飼い主であるご家族のみなさんがどのようなことをしてあげたいのか?」が、ペット終活には大切なことなのです。

ご家族で話し合って、外に出られなくても愛猫のためにできることをできる限りたくさん考えてみましょう。

好きなおやつをいつもより少し多くあげてみたり、家族みんなで愛猫を囲んで一緒に過ごしたり、飼い主さんにとっては「何気ない」と思うこともあるでしょう。

だけど、どれもきっと猫ちゃんにとっては大切な宝物になるはずですよ。

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