猫が「残念がっている」仕草
猫はガッカリするような出来事に遭遇すると、次のような仕草をします。
1.しょんぼりした表情になる
猫は表情筋がそれほど発達していないので、人間ほど豊かな表情が作れないといわれています。それでも中には、表情が掴みやすい猫もいます。
猫缶を開ける音かと思いきや、人間用のツナ缶だった時など、期待はずれでガッカリするとしょぼんとした顔になります。
2.拗ねる
猫も人間のように拗ねることがあります。構ってほしいのにいつも忙しそうにしている、ご飯を忘れられてしまったなど、欲求が通りにくくなると「プイッ」とそっぽを向いてしまうのです。
3.呼んでも無視する
猫は嫌な出来事を強く記憶する動物です。これは執念深いというよりも、危険なことを回避して生き延びるための本能です。
あまり構ってあげられないことが続いた後は、呼んでも無視されることがあるのではないでしょうか?「さっき〇〇してくれなかったじゃない」と言わんばかりに無視をして様子を見ています。
4.部屋の隅に隠れてしまう
子どもが拗ねて隠れてしまうように、猫もガッカリすると部屋の隅に隠れることがあります。
残念な出来事の多くは飼い主さんが関与しているので、イタズラ感覚(心配して声をかけてくれるかも)という期待を持っています。
ここでも期待を裏切ることになると、本格的に拗ねて体調を崩してしまう可能性があります。隠れ場所を把握している場合でも「〇〇ちゃんはどこ行ったかな?」と声をかけながら探すふりをしてあげましょう。
5.毛繕いで誤魔化す
誰でも早とちりをすることがありますが、猫は失敗したことを悟られることが苦手です。猫缶とツナ缶の誤解も、できればバレたくない勘違いなのです。
それを誤魔化すためにするのが「転嫁行動」で、その中のひとつが「毛繕い」です。早合点から生じたミスに対して「あっ…」という顔の後に急いで毛繕いを始めます。
「台所の前で毛繕いするのが好きなだけだよ…」というメッセージを送りつつ、早く気持ちを切り替えなければと必死になっています。
猫が残念がる出来事あるある
既に缶詰に関する勘違いは出ていますが、他に肩を落とすような出来事はどのようなものがあるのでしょうか?「あるある」なものをいくつか挙げてみます。
飼い主さんが帰宅したかと思いきや…
猫は聴覚が優れているので、車のエンジン音や足音などを頼りに飼い主さんの帰宅を察知します。
しかし、エンジン音が似ているとお隣さんの帰宅に反応してしまうことがあります。
おやつにつられて…
「〇〇ちゃん、おやつ食べよう」とおやつを見せられて、美味しく食べていたらキャリーケースに入れられるというある種の事件があります。そう、通院時の作戦です。まんまと騙された愛猫はさぞかし悔しいでしょう。猫は学習能力が高いはずなのに、不思議とおやつ作戦には弱いのです。
まとめ
猫が残念そうにする仕草は、ちょっぴり人間的な要素がありましたね。個体差はありますが、より人間に懐いている猫ほど表情が豊かな気がします。
全ての欲求に応える必要はありませんが、期待はずれな出来事が続きすぎると気持ちが滅入ってしまいます。それが体調にも響いて来るので要注意です。
猫はツンデレでわがままな動物ですが、適度に欲求を満たしながら喜ばせてあげてください。