猫に「ちくわ」はNG!!その理由とは…
おでんや煮物の定番食材であるちくわ。ちくわに興味を示す猫も多いですが、実はあまり好ましくない食材です。その理由は次のようなリスクがあるからです。
塩分の過剰摂取に繋がる
ちくわをはじめとする練り物は、すり身にする過程で塩分を必要としています。そのため、一定量の塩分が含まれているのです。
塩分は、過剰に摂取すると腎臓にダメージを加えます。猫は元々腎臓病になりやすい動物なので、摂りすぎは寿命を縮める原因になってしまうといっても過言ではありません。
添加物による発がん性のリスク
加工食品の多くには添加物が含まれています。ちくわも例外ではありません。基本的に人間が食べることを想定しているものは、人間が安全に食べられる量を基準にしています。
猫は人間よりも遥かに体が小さい動物です。ガツガツちくわを食べてしまうと、添加物も過剰摂取に繋がってしまいます。その結果として発がん性のリスクが上がるのです。
尿路結石になるリスク
猫はあまり水を飲まず、汗をかくことも難しい動物です。体内に多くの塩分が取り込まれた場合、スムーズに排出することができません。
この特徴が、腎臓病だけではなく尿路結石の原因にも繋がります。1度尿路結石になると療法食による食事療法が必要になる場合があります。
人間の食べ物が原因で病気になるほど残念なことはありません。好ましくない食品は食べさせない・誤飲させないように心がけましょう。
具体的に危険な量の基準はあるの?
具体的に「これ以上食べたら危険」というボーダーはあるのでしょうか?
塩分の致死量は体重1kgあたり4gです。つまり、体重が3kgの成猫の場合は12gになります。猫が1日に必要とする塩分量は2〜3gで、良質なキャットフードもそのような基準になっています。ところが悪質なものになるともう少し多い可能性があります。
本題であるちくわは、小さなちくわが3本入ったもので1袋2.1g程度の塩分が含まれています。つまり、3本食べると1日の摂取量の目安になってしまうのです。
両方足しても12gには届きませんが、限度でいうなら3本が限界です。子猫の場合は1本が限度です。
危険性はそれほど高くないけれど…
ちくわは猫にとって「超危険」な食品ではありません。ネギや玉ねぎのほうが中毒性が高く、命に関わります。そこと比較すると、ちくわの危険性はそれほど高くないのです。
少し食べてしまったという場合は、体調の変化を観察してください。何事もなければ大丈夫です。万が一体調に変化が現れたら、その日のうちに診察を受けましょう。
まとめ
ちくわはネギや玉ねぎと比較すると、それほど危険な存在ではありません。少量のちくわを口にしてしまった程度であれば、問題ないケースがほとんどです。
とはいえ、塩分量や添加物のことを考慮すると、食べさせないほうが良い食品になってしまいます。
食感やにおいに魅力を感じる猫も多いですが、健康のために食べさせないようにしましょう。