猫は老衰でどう変化していく?
猫も人間と同じように歳をとると段々と身体も衰えていき、若い頃のようには動けなくなってきます。猫がシニア期に入ったら、身体の変化に合わせてケアしてあげる必要が出てくるのです。
そこで今回は、猫の老化や老衰によって起こる変化について、その一部を紹介してまいります。
老化や老衰の兆候が見られたらどのようなケアが必要になるのか、具体的な対策とともに紹介していくので参考にして頂けたら幸いです。
1.食欲が落ちる
歳をとると食欲は低下する傾向にあります。子猫の時や若い時は食いしん坊でモリモリと食べていた猫でも歳には勝てず、特に病気はないのに食事も控えめになった…というケースはよくあるのです。臭いや味を感じにくくなって食べることに対する興味が低下することが食欲低下の一因になっていると考えられています。
そのため「少ない食事量でもしっかりと栄養を摂取できるフード」「食べやすく、より食欲をそそるフード」が重要になってきます。
ペットショップやホームセンター、ペット用品を扱っている通販サイトなどではシニア用のフードもたくさん売られているので、年齢や猫の体質、食の好みなどに合わせてフードを変え、食器の大きさや高さなどにも工夫をしましょう。
2.睡眠時間が長くなる
加齢と共に少し起きて活動しただけでも疲れを感じやすくなったり、あらゆることに対する興味が失われたりして、睡眠時間が長くなる傾向にあります。
かなり高齢になってくると、ごはんやトイレ以外の時間は毎日ほぼ寝ている…といった生活スタイルになる猫も珍しくありません。
なお、老化による睡眠時間の増加は病気ではなくごく自然なことなので、大げさに心配しなくても大丈夫です。寝ているところを見かけたらむやみやたらに起こしたりせず、ゆっくり眠らせてあげましょう。
ただし、猫が動きたがらない原因となる体の痛みや不調がないか、健康診断で定期的にチェックしてもらうことも重要です。
3.体力が落ちる
先ほど紹介した「睡眠時間が長くなる」という項目にも関連する話ですが、歳をとると体力が衰えていきます。そのような場合、ほんの少し遊んだだけなのに体力的に厳しくなり、どこか別の場所へ休みに行ってしまう…という行動をとる事が増えてくるのです。
無理に体力を使わせてしまうと、猫にとって大きなストレスになってしまう可能性もあるので、猫の体力に合わせて遊んであげるようにしましょう。また、できるだけ筋肉量と体力を落とさせないためには、最初にご紹介した食事の工夫も重要です。
まとめ
猫も人間と同じで、若い頃どんなに元気だったとしても歳をとればだんだんと老化していきます。
猫を飼っている飼い主さんは愛猫の年齢と老化による変化を意識しつつ、今の年齢と健康状態に合ったケアをしていくようにしましょう。