猫は飼い主さんの言葉をどのくらい理解できている?
個体差はあるものの、猫は1歳半~2歳半の子どもと同程度の知能があるといわれています。聴覚が優れているため、人の言葉も音で単語を聞き分けることは得意なのだとか。聞き分けられる単語の数は約80語で、話し手の声のトーンや話す時の仕草から言葉のニュアンスも読み取れるそうです。
「猫が人の言葉を理解しているなんて当たり前!」と、猫の理解力の高さにとっくに気づいていたという飼い主さんもいらっしゃることでしょう。猫の飼い主さんが、愛猫に言葉が通じているのを実感する動作としてよくあるものを4つご紹介します!
猫飼いあるある?愛猫に言葉が通じているのを実感する動作
1.名前を呼ぶと返事をする
愛猫の名前を呼ぶと「にゃ~」と鳴いて返事をしたり、飼い主さんの方を振り向いたりすることが珍しくありません。一見無視しているように思える場合でも、耳を傾けていたりしっぽを動かしたりと、名前を呼ばれたことに対して反応を示す猫は多いようです。
飼い主さんに名前を呼ばれただけで嬉しそうに返事をする猫もいれば、自分が呼ばれているとわかっていてもそっけない反応をする猫もいるというのが面白いですね!無邪気な反応もツンデレな態度も、飼い主さんにとってはどちらも愛おしいものです。
2.「ごはん」や「おやつ」という単語を聞くと喜ぶ
猫が特に覚えやすい言葉は、自分の興味関心が強い言葉です。やはり「ごはん」や「おやつ」といった、食べることにまつわる単語はすぐに覚えてしまう猫が多いようですね。愛猫の食事の時間が近づいてきて「ごはん食べる?」と飼い主さんが聞くと、「食べるー!」と飛び上がって喜ぶ猫もいます。
お気に入りのおやつの名前を口にすると目をキラキラと輝かせるなど、食べ物に関する言葉への理解度がやけに高い愛猫の食いしん坊さが可愛く思えますね♪
3.褒めると嬉しそうにする
猫がいいことをした時に「えらいね」「いい子だね」と褒めると、喉をゴロゴロ鳴らすなど嬉しそうにすることがあります。「えっへん♪」と得意げな顔をしている時などは、もっと褒めてあげたくなりますよね。
猫は飼い主さんの声のトーンや表情から、褒められていると察しています。褒める時に「えらいね」のようにいつも同じシンプルな言葉を使っていると、その単語と褒められているというシチュエーションを結びつけて言葉を覚えるのです。
同じように、飼い主さんの様子から怒られていることも理解できます。怒る時に「コラ、○○!」と名前を呼ぶのが習慣になっていると、普段から名前を呼ばれただけで嫌な気持ちになってしまうことがあるので怒り方には注意しましょう。
4.愚痴を言うと慰めてくれる
嫌なことがあったり悩みがあったりする時に、愛猫に慰めてもらっているという飼い主さんもいることでしょう。そばにいてくれるだけでも癒されますが、飼い主さんが愚痴を言うと顔を舐めるなど「元気出してよ」と励ましてくれているかのような行動をとる猫もいます。
もちろん飼い主さんの愚痴の内容をすべて理解できているわけではないのですが、猫は空気を読む能力に長けているので飼い主さんが落ち込んでいるということはわかるのでしょう。言葉を正確に理解はできなくても、気持ちを理解して寄り添ってくれる愛猫の優しさに感謝したいですね。
まとめ
日々の暮らしの中で、猫が人の言葉を理解していることを飼い主さんが実感できる動作をご紹介しました。「うちの子は単語だけじゃなくて、もっと言葉を理解している気がする」という飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんね。ぜひ愛猫の賢さを誇りに思い、これからも言葉のコミュニケーションで絆を深めていってください。
「どうせ何を言っても猫にはわからない」と愛猫のことを貶すような言葉を発していると、愛猫を傷つけ信頼関係を損なってしまう可能性があります。会話は猫にも聞かれていると思って、ポジティブな言葉をたくさん使うようにしたいですね!