1.飲み込んだものが引っかかった
人でもたまにありますが、喉に何か引っかかったとき、ゴクンと唾を飲み込みますよね。たまたま食べた猫草が長すぎたり、フードが喉の変な場所に張り付いたりすると、猫もこういう仕草をしています。
これは喉の自然な反射作用で、ほとんどの場合数回のゴクンで落ち着きます。特に心配する必要はありませんが、同じ条件で繰り返すようなら、猫草を短くしたりフードを細かくしたりなど、与え方を工夫するといいでしょう。
薬の場合は要注意!
病気で投薬をしている場合、たまに錠剤やカプセルが喉に張り付くことがあります。すぐに取れればいいのですが、まれにそのままくっついて炎症を起すことがあるのです。人でも起こる症例で、きちんと飲めたか毎回確認しなければなりません。
とはいえ目で確認することは不可能ですから、投薬後に水を飲ませたりおやつを食べさせたりして、確実に飲み込めるようにしてあげましょう。
薬の種類によっては食道に炎症をおこして狭窄させてしまったりするものもあるので、獣医師の投薬方法の指示にしたがうようにしましょう。
2.ゲップや咳などの後
猫もゲップやくしゃみ、咳をしますが、そのとき唾を飲み込む仕草を伴うことがよくあります。そのこと自体は自然な反応ですので、特に気にすることはありません。
しかしゲップは食べ過ぎの、くしゃみは風邪の、咳は喘息のサインかもしれません。気管支炎で咳をしている場合にも、ゴクンを繰り返すことがあります。あまり頻繁に起こるなら1度病院で診てもらいましょう。
3.口内炎
口の中にトラブルがあるときにも、唾を飲む仕草が見られることがあります。しかしこの場合は、口をクチャクチャさせる動作や口臭、よだれ、食欲不振など、別の症状の方が目立ちます。
猫は口腔トラブルになりやすいので、ゴクン以外の症状が見られるなら、早めに病院へ連れて行きましょう。
4.胃炎~食道炎
胃や食道などの炎症で、胃液などが上がってくる場合です。また喉の炎症の痛みから、唾を飲み込む動作を繰り返しているのかもしれません。
炎症が進むとよだれや食欲不振、脱水などが起こります。できれば何となく食が進まない・比較的よく吐くといった軽めの症状の段階で、病院へ連れて行きましょう。
まとめ
猫が唾を飲み込む仕草は、喉の異物感に対する自然な反射行動です。ほとんどは一時的なものですが、何度も目に付くようなら病気などの原因があるかもしれません。
病院に連れて行く基準は、唾を飲み込む頻度だけではなく他の症状もある場合です。できれば飲み込む仕草を動画に撮って獣医さんに見せ、診断を仰ぐことをおすすめします。