1.室温が適温ではない
若い頃の猫は、自分で涼しい場所や暖かい場所を探して移動し、そこで過ごすことができます。しかし、高齢になると動かなくなるだけでなく、暑さや寒さにも鈍感になるため、自分で快適な場所へ移動することができなくなるのです。また、体温調節も難しくなります。
そのため、飼い主が室温に気をつけてあげなければいけません。室温は、22~28度で一定に保ち、温度だけでなく湿度にも気を配りましょう。湿度はだいたい60%が理想です。
2.段差が多い
高い所に登る習性がある猫にとって上下運動は大切です。キャットタワーやキャットウォークを設置しているという家庭も多いのではないでしょうか。
しかし、高齢になった猫は、視力や筋力の衰えからうまく登ることができず、落下の危険性があります。シニア猫になって足腰が弱くなったら、高い所へは登れないようにした方が安心です。
キャットタワーやキャットウォークを片づけたり、棚の上など高い場所に登れそうな足場となるものがある場合は撤去します。階段もフェンスなどを設置して登れないようにしましょう。
ただ、人間のソファやベッドの上など、ある程度の高さのある場所がお気に入りなら、そこへ行かせないのではなく、ペット用のステップやスロープを設置して無理なく登れるようにしてあげてもいいでしょう。
3.観葉植物がある
観葉植物の中には、猫が中毒を起こすものがあります。
観葉植物を置く場合は、猫に害のない種類を選ぶか、観葉植物のある部屋に猫を入れないようにしましょう。猫に害のないものであっても、猫が植木鉢を倒したりしないよう気をつけて下さいね。
シニア猫にとって快適なお部屋とは?
高齢になると、猫はあまり動かなくなります。トイレや飲み水が離れた場所にあると、排泄や水を飲むのを我慢してしまうことがあります。トイレや飲み水は、普段猫が過ごしている場所の近くに置いてあげましょう。
猫の寝床は、落ち着いて眠れる静かな場所に置いてあげて下さい。好きな所で寝られるよう、寝床は複数個所に用意しておきましょう。
フローリングの床はすべりやすく、また冬場は冷えるのでマットやカーペットを敷くなどして対策することをおすすめします。
猫が高齢になったら、居住環境もそれに合わせて整えていく必要がありますが、猫は環境の変化に弱く、急に変わると大きなストレスになります。猫の負担にならないよう、少しずつ環境を整えていきましょう。
まとめ
シニア猫は、ほとんどの時間を寝て過ごし、行動範囲も狭くなります。じっとしていることが多いので、運動不足になりがちです。軽く体を動かせるように、無理のない程度で飼い主が遊んであげて下さいね。
大切な愛猫が、年をとってもストレスなく快適に過ごせるようお部屋を整えてあげましょう。