猫の『夏バテの症状』4つ 飼い主ができる対処法はあるの?

猫の『夏バテの症状』4つ 飼い主ができる対処法はあるの?

暑くて湿度も高くなる夏は猫の体に負担になります。猫の飼い主さんは、愛猫の夏バテが心配ですよね。猫が夏バテをした時は、早めに気づいて動物病院に連れて行くことが大切です。猫の夏バテの症状を解説するので、ぜひ愛猫の体調チェックに役立ててください。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

猫の夏バテに注意!夏バテの主な症状

床に寝そべる猫

祖先が砂漠で生活していた猫は、比較的暑さに強い動物だといわれています。しかし湿度が高いのは苦手なうえに、汗をかくことで熱を逃がすことができないため夏バテには注意が必要です。高温多湿の夏場は、愛猫の体調にいつも以上に気を配ることが大切です。

万が一、愛猫が夏バテしてしまった時にすぐ気づけるように、猫の夏バテの症状を知っておくとよいでしょう。夏バテの疑いがある症状が見られたら、早めに動物病院を受診してくださいね!

1.食欲不振

暑さでごはんの食いつきが悪くなったり、ごはんを完食できなくなったりすることは珍しくありません。栄養不足から痩せてしまう場合もあるでしょう。

食欲が低下している時は嗜好性の高いウェットフードをトッピングするなど、美味しくごはんを食べられる工夫をするのがおすすめです。食事から水分補給ができるウェットフードは、脱水予防にもなります。それでも丸1日まともに食べられない場合は、動物病院に連れて行きましょう。

2.下痢や嘔吐

暑さや湿度の高さが体の負担になり、下痢や嘔吐といった消化器症状が出ることもあります。下痢や嘔吐が続くと脱水症状を引き起こす可能性もあるので、早めに動物病院で適切な治療を受けてください。

3.元気がなくぐったりしている

愛猫がいつもより元気がなく、ぐったりして寝てばかりいるようなら夏バテしているかもしれません。いつもはごはんを催促してくる時間になっても寝ている、遊びに無関心になるなどの行動の変化に気づいたら、改めて体調や食事を十分摂れているかを観察してください。

4.飲水量が不足しておしっこの量が減る

水分不足により夏バテしてしまうこともあるので、夏場はしっかり水を飲んでもらうことが大切です。愛猫のおしっこの量が減った時は飲水量が不足しているサインなので、このままでは夏バテするリスクがあると考えてください。日頃からおしっこの量をチェックして、水分不足になっているのを感じたら愛猫の飲水量を増やすように意識しましょう。

猫の夏バテ対策

扇風機の前にいる猫

愛猫に夏バテの症状が見られたら、体調が悪化する前に動物病院を受診することが大切です。そして何よりも愛猫が夏バテしないように、あらかじめ対策をしておきたいところですよね。猫が快適に過ごせる気温は25度前後、湿度は50~60%ほどです。お家の中が猫にとって過ごしやすい室温と湿度になるように心がけましょう。

暑さに負けないよう体力を維持するために、しっかり栄養を摂ることもポイントです。愛猫の食欲が低下しているようなら、嗜好性の高いウェットフードや栄養補助食を活用してみてください。また十分な量の水を飲んでもらえるように、常に新鮮な水を複数箇所に用意しておくとよいでしょう。

まとめ

団扇を枕に寝る猫

夏は愛猫の体調をチェックし、夏バテしているようなら悪化する前に動物病院で治療を受けましょう。明らかに具合が悪そうな場合や、下痢や嘔吐が続く場合はすぐに受診したほうが安全です。また夏バテ対策として、快適な室温を保ったり食事で栄養をしっかり摂れるように工夫したりすることも大切ですね。愛猫も飼い主さんも夏バテには気をつけて、元気に暑い夏を乗り切りましょう!

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