猫がみせる『イライラサイン』5選 構いすぎには要注意!

猫がみせる『イライラサイン』5選 構いすぎには要注意!

「猫って短気なの?」いえいえ、そんなことはありません。攻撃する前に「やめて」の合図を送っています。今回は、猫が発するイライラサインについて紹介いたします。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

気づいてあげて!!猫のイライラサイン

イカ耳の猫

猫は「すぐ怒る」「引っ掻く」という印象を持たれがちです。しかし、それは誤解で「嫌だ」という意思表示を前もって伝えています。

その手段がボディランゲージなので、人間には伝わりにくいのです。そこで今回は、猫のイライラサインを5つ紹介いたします。

1.耳を後ろに倒す(イカ耳)

まず注目してほしいのは耳の動きです。耳を後ろに倒したら機嫌を損ねていることを理解してあげましょう。このシルエットがイカに見えることから、通称「イカ耳」と呼ばれています。

ちなみに、犬が耳を倒すのは喜びのサインです。猫とは正反対ですね。犬を最初に迎えたご家庭では、誤解に気をつけましょう。

2.しっぽを激しく叩きつける

耳の次に気づきやすいのがしっぽの動きです。スキンシップの途中でしっぽをバタンバタンと激しく叩きつけたら「もうやめて」のサインになります。

これも犬とは正反対ですね。犬の場合は嬉しいとしっぽの動きが激しくなるので要注意です。

3.「ウー」という唸り声を発する

低い声で「ウー」と唸るのは警告です。「そろそろ本気で怒るよ」と言っています。イカ耳やしっぽの動きとほぼ同時に唸る場合もあれば、イカ耳で気づかなかった場合に唸ることもあります。

いずれにしても、猫のイライラの度合いが上がっているのは間違いありません。

4.目を丸くする

猫の目は興奮しても瞳孔が大きく広がります。目がクリクリとした印象になり、見た目は可愛らしくなります。

その外見とは裏腹に、心中は穏やかではありません。猫パンチが飛んでくるのも秒読みなので、注意が必要です。

5.「シャー」と威嚇する

唸り声で警告しても聞いてもらえなかった場合は、最終警告に入ります。それが「シャー」という威嚇です。

威嚇だけする猫もいれば、威嚇と同時に猫パンチをお見舞いする猫もいます。理想的には、唸り声の段階で解放してあげることが望ましいでしょう。

相手が飼い主さんの場合は、爪を出さない猫もいます。だからといって、しつこくして良いわけではありません。相当なストレスがかかっているので、やはり早めに気づくことが大切なのです。

猫の怒りスイッチが入るシチュエーション

噛みつき寸前の猫

そもそも、猫の怒りスイッチはどのような場面で入るものなのでしょうか?いくつか例をあげてみます。

抱っこされた

抱っこ好きで有名なラグドールでさえ実際には抱っこを拒む場合があるほど、猫は抱っこが苦手です。

元々猫は単独行動をする動物なので、誰かに合わせたり拘束されることにあまり馴染みがありません。だから抱っこが嫌いなのです。急に抱き上げられたり、抱っこ時間が長引くとイライラします。

お腹を撫でられそうになった

猫にとって腹部は急所です。単独で生きている以上、致命傷を負うわけにはいきません。よほど心を許してくれない限りは、腹部に触れられることを拒みます。

眠りの邪魔をされた

猫は夜行性に近い生活リズムを持っています(正確には薄明薄暮性)。

日中はのんびりと過ごし、薄暗い時間になると狩りに出かけます。家猫の場合は活発になり、よく走り回ります。

狩りに備えて昼間の間に仮眠をとらなければならないので、邪魔されることを嫌がります。警戒心が強い猫は、眠っている最中に撫でられるだけでイラッとするので気をつけましょう。

しつこく構う

人間の都合でしつこく構ってしまうと、高確率で猫パンチが飛んできます。「あと少しだけ」と言う願いを聞き入れてはくれないのです。

一緒に何かをしている最中にイライラサインが出てきたら、すぐにやめて解放してあげましょう。これができないと、後々嫌われてしまいます。

爪が入れば怪我をするので、しつこくしないようにしてください。

まとめ

不機嫌な猫

猫のイライラサインを5つ紹介いたしました。猫は喧嘩っ早いと思われがちですが、実際には攻撃する前に「やめて」と訴えているのです。

これは猫同士でも同様で、無駄な喧嘩は極力回避するようにしています。いくら一緒に暮らす愛猫とはいえ、攻撃されれば痛いものです。愛猫自身も「やっちゃった…」と気まずくなります。

できるだけ早くイライラサインに気づき、攻撃しなくて済むように配慮してあげてください。

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