猫が睨むのはなぜ?
愛猫に睨まれることはありませんか?怒っているのか、敵意を抱いているのか…よく分からなくて心配になりますよね。
でも安心してください。飼い主さんに対して睨みを利かせるのは「敵意」からではありません。次のような気持ちが隠れています。
1.集中している
真剣に考え事をしたり、熱中していると顔つきが怖くなることがありますよね。猫にも似たようなことが起こります。
特に多いのは、音に集中しているときです。猫は視覚よりも聴覚が発達しているため、音を聞き分けて獲物の位置や安全確認を行います。
分析中は集中するあまり、険しい表情になることも珍しくありません。
2.面白そうなものを発見した
猫は動くものや、カサカサと音を立てるものに興味を示します。本能的に獲物だと思うのです。
面白そうなものを発見すると興奮し、目付きが変わります。その顔が睨んでいるように見えることもあるでしょう。
3.ただ日向ぼっこをしているだけ
猫の瞳孔は、縦方向に伸縮します。明るい場所では縦に細くなるので、鋭い目付きになりがちです。
ただ日向ぼっこを楽しみながらリラックスしているだけなのに、睨んでいると誤解されやすいのです。
4.眠い
スヤスヤと眠る猫の表情は癒されますが、睡魔と格闘する猫の表情は睨んで見えることがあります。
本能的に「眠ってはいけない」と感じると半目で睡魔に打ち勝とうとします。安心して眠れるように、静かに見守りましょう。
5.本当に怒っている
もちろん本当に怒っている場合もあります。しつこく構われたり、動物病院に連れて行かれたり、嫌なことをされると睨んでくるでしょう。
興奮状態になると攻撃してくることがあります。通院など致し方のない状況もありますが、不機嫌になっている時はそっとしておくようにしましょう。
大半は怒っていない
「睨んだ表情」の大半は、睨んでいるわけではないことが分かりました。元々目がつり気味なので、尚睨んでいるような印象を与えてしまうのでしょう。
そこにミステリアスな性格も相まって、鋭い眼光で見つめてくるという誤解に発展してしまいます。そう考えると、ちょっぴり損ですよね。
シチュエーション的に落ち着いているようであれば、まず睨まれていることはなさそうです。身近に「猫の目付きが苦手」という方がいれば真相を教えてあげてください。
まとめ
ふと愛猫の顔が視界に入ってきた時、睨まれていたら驚きますよね。しかも、日常茶飯事となれば「もしかして怒ってる?嫌われている?」と心配になるはずです。
しかし、その大半は「そう見える・感じる」というもので、実際に睨んでいることはほとんどありません。
飼い主さん自身も安心して良いですし、猫に対する誤解がありそうな方に遭遇したら、場面と照らし合わせて真相を伝えてください。