ツボマッサージの準備をしよう!
まずは、飼い主さんがつぼマッサージの前に準備しておくべきことをご紹介します。
自分の爪を切る
猫のツボマッサージでは、指の腹を使います。しかし長い爪は、人間に対して同様、猫の肌を傷つける可能性があります。長すぎる場合は事前にきちんと切っておきましょう。
手を温める
手の温もりはマッサージの最も大事な道具の1つ。指先が冷たいときはぜひ直前まで温めておきましょう。
猫が喜ぶツボマッサージのやり方とは
こちらからは、具体的に猫が喜ぶつぼマッサージの方法をご紹介します。
ちなみに、最初の3つは初心者でも問題なくできますが、4番目は中級者向けですので、まずは最初の3つで慣れていくようにしましょう♪
1.全身の凝りをほぐす「背中ツボマッサージ」
猫を伏せさせ、後頭部からしっぽの付け根まで、「手ぐし」の要領でゆっくりなで下ろします(逆なでNG)。
首の後ろから背骨の両側にはたくさんのツボが並んでいます。広範囲を刺激するので血流量が増え、全身のリラックスと共に腰痛などが改善できます。
2.リラックス効果バツグン「顔ツボマッサージ」
頭部にはストレス緩和や目鼻耳に関するツボが集中しています。代表格は、頭頂の「百会(ひゃくえ)」、両耳の裏にある「風池(ふうち)」、小鼻に当たる位置にある「迎香(げいこう)」など。
これらを意識して両手で猫の顔をはさみ、鼻先から耳にかけて親指でゆっくりなで上げあげましょう。
3.免疫力アップ「肉球ツボマッサージ」
前肢の親指と人差し指の間には、体の抵抗力を上げるツボ「合谷(ごうこく)」があります。
他にもツボがありますので、肉球や肉球の間、手首に当たる部分などを嫌がらない程度ににぎにぎしましょう。
4.便秘や膀胱炎の予防に効く「お腹ツボマッサージ」
上記の3つのマッサージにじゅうぶんに慣れてきたところで、こちらの中級者向けのマッサージに挑戦してみましょう!
内臓が骨で守られていないお腹は、力加減の難しい場所!しかしおへそ回りには「中脘(ちゅうかん)」「天枢(てんすう)」という便秘のツボが、下腹には「中極」という膀胱炎のツボがあります。
このツボを意識して時計回りにマッサージすると、便秘や膀胱炎予防に効果があります。お腹に優しく手を当て、そっとぐるぐるしてみましょう。
猫に嫌がられないコツ!
タイミング
猫がご飯を食べた後や、大興奮で遊んだ後はNGです。猫がのんびりしているとき、そして飼い主さん本人がリラックスしていることが大切です。時間に追われるとつい余計な力が入ってしまうからです。
施術は1日5~10分で
ツボへの刺激は時間が長ければいいというものではありません。体への負担が増えないよう、ほどほどの時間で切り上げましょう。
無理強いしない
逃げようとしたり噛んだりしたら止めどきです。そのまま放すか、お気に入りの場所があればそちらを撫でて機嫌を直してもらいましょう。
力を入れすぎない
ここでのツボマッサージの目的は、あくまで「ツボ周辺を優しく刺激して緩やかな効果を得ること」です。「ツボ」と聞くとつい力が入ってしまいがちですが、猫の嫌がる原因の1つが実は力の入れすぎなのです。
まとめ
背中に顔、肉球にお腹は、なでると猫が喜ぶポイントです。本格的なツボ押しができなくても、ツボを意識したツボマッサージなら誰でもできます。
ただし、なかにはお腹などを触られるのが嫌いな猫もいます。そんなときは無理せずのんびり、時間をかけてアプローチしていきましょう。