猫が寝ている時にしてはいけないこと
猫は危険が迫った時に備え、よく寝ているようで実際の眠りは浅いことが多いです。ですので、ウトウトしている状態の中、不測の事態が頻繁に起こるとどんどん警戒するようになってしまいます。
今回は、猫の睡眠中にやってはいけないことを4つ紹介いたします。気をつけないと、信頼関係にヒビが入るかもしれません。
1.大きな音を立てる
無防備になっている睡眠中は、いつも以上に驚いた反応になります。これは、猫にとって大きなストレスです。日常的に続くと安心して眠れなくなり、体調や気持ちが不安定になってしまうことがあります。
ちなみに、大声で話しかけることも同様です。驚かされることに身構えて、飼い主さんのそばでは眠れなくなってしまうかもしれません。
2.肉球やお腹に触れる
猫にとって腹部は急所であり、肉球も大切な感覚器官の一部です。元々触れられることが苦手な部位ですが、睡眠中に急に触られたりしつこく触れられると、多くの場合、ストレスを感じてしまいます。
どのようなシチュエーションでも、苦手な部位にいたずらに触れるのは控えましょう。
3.起こす
眠りを妨げられるとイラッとしますよね。これは猫も同じです。せっかく心地よく眠っているのに、無理やり起こされたらストレスになってしまいます。
事ある毎に睡眠を妨害すると、最終的に嫌われてしまうかもしれません。
4.抱っこしようとする
無理に起こすことも良くないですが、抱っこしようとすることも好ましくありません。元々抱っこが嫌いな猫であれば尚更です。
激しく抵抗して攻撃される恐れもありますし、何よりもストレスになります。
猫がよく寝るのはなぜ?
猫の語源は、一説には「寝子」から来ているといわれています。よく寝ることからそう呼ばれるようになったわけですが、なぜ1日の大半を睡眠に費やすのでしょうか?それには次のような理由があります。
肉食という習性
猫は、肉食動物で、夕方や朝方のように薄暗い時間帯に狩りをする動物です(薄明薄暮性)。
そのため、日中にたくさん眠っておくことで狩りに必要な体力を回復・温存させているのです。
もしかしたらヒマだから
体力があり余っていても、ヒマでやることがないと日中も寝ているしかなくなります。この場合には、心身ともに悪影響が見られたり、飼い主さんが家にいる夜に走り回ったり遊びをせがんだりすることがあります。
まとめ
猫がよく寝るのは本能的に体力を温存し、狩りに備えるためです。いわば睡眠は、大切な仕事というわけですね。
家猫も野生の名残りから、のんびり過ごしていることが多いのです。ただし、やることがなくてヒマ過ぎて、毎日寝ているしかない、という状態にはならないようにしましょう。
睡眠を妨害されるとストレスがかかってしまいます。猫が寝ているときはこちらもできるだけ静かにして、そっと見守るようにしてあげましょう。