猫の平均睡眠時間を徹底調査!健康に過ごす為の適切な時間とは?

猫の平均睡眠時間を徹底調査!健康に過ごす為の適切な時間とは?

猫っていつ見ても、ほとんど寝姿ではありませんか?一体どのくらいの時間、眠っているのでしょうか?猫の平均睡眠時間、および健康に過ごすための適切な睡眠時間をお伝えします!

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

平均睡眠時間は、なんと15時間!

睡眠時間

猫の平均睡眠時間は、なんと1日15時間にも及ぶとか。それだけ寝られて、うらやまし〜!と忙しい現代人は思ってしまいそうですが…。

猫の主食である「肉」はカロリーが高いため、1日1回の食事であっても十分なエネルギーが摂取できるそうです。そして、野生であれば次の狩りをするまでの間に、寝て体力を温存します。ここぞというときに力を最大限に発揮するため、1日15時間という長時間の睡眠をとっているのです。

もちろん、飼われている猫に狩りの機会はなかなかないでしょうが、野生時代の名残なのでしょう。飼い主さんならばご存知のように、飼い猫であっても1日15時間程度は、寝て過ごしているはずです。子猫や老猫であれば、20時間ほど寝ることも。

「熟睡」は3時間以上が望ましい

熟睡

猫が健康に過ごすには、「熟睡」の時間を1日3時間以上とるとよいようです。睡眠には、浅い眠りの「レム睡眠」と、深い眠りの「ノンレム睡眠」があります。後者のノンレム睡眠が、いわゆる「熟睡」の状態です。

ヒトはノンレム睡眠が全体の8割程度なのに対し、猫は2割。つまり、長時間寝ているとはいえ、その8割は浅い眠りであるレム睡眠なのです。敵の接近やその他の危険に備えるためでしょう。猫がヒトのように8割ノンレム睡眠がとれれば、もしかしたら睡眠時間もヒトと同じくらいで済むのかもしれません。

ノンレム睡眠が1日3時間以上とれると、猫は健康を維持して長生きになると考えられていることもあるようです。これは正直証明できていないことなので鵜呑みにはせず参考程度に考えてください。

人も睡眠不足は大敵であるように、猫にとってもあまり良くないのは想像がつくと思います。愛猫にぐっすり寝てもらうためにも、環境作りは大切です。

体調不良で長時間寝ている場合も

包まれた猫

猫がよく寝るのには、体調不良が関係している場合も。いつも以上に寝ている、ずっとどこかに隠れて出てこないなどは、危険信号かもしれません。体に異常がないか、確かめてみましょう。

食欲や排泄、飲水量などに変化が起きているかもしれません。体調不良があると、耐えるためにじっとしていることがあるのです。おかしいと感じたときは早めに、動物病院を受診するようにしましょう。

雨の日は更によく寝る

雨の日

雨の日になると猫は、更によく寝ます。これは、野生時代の名残です。雨の日に活動すると被毛が濡れて体は冷えてしまいますし、獲物も見つかりにくいため、寝て過ごしているといわれています。

実際、筆者宅の愛猫たちを見ていても、活動量が減るようです。ひどいときにはご飯の時間以外ずっと寝ている、という日もあるような…。

雨の日は、猫の休業日なのかもしれません。そっと寝かせておいてあげた方が、よさそうです。

飼い主さんのライフスタイルにフィット

添い寝

猫は「薄明薄暮性」という薄暗い時間帯に活発になる生き物です。でも、飼い猫は実は飼い主さんのライフスタイルに合わせ、睡眠時間を調整しています。

大抵の場合、ヒトは夜眠るため、猫も同様に寝るように。日中飼い主さんが留守なのであれば、その時間は寝て過ごします。そして、飼い主さんのいる朝や夜に、活動するのです。

飼った当初は本来の薄明薄暮性があるため、夜や明け方にバタバタするかもしれません。ですが徐々に、飼い主さんのライフスタイルに合うようになってきます。マイペースに生きているように見えて、実は意外と合わせてくれているようです。

まとめ

ラブくん

猫の平均睡眠時間は、だいたい15時間。ですがヒトのようにぐっすり熟睡しているのではなく、8割が浅い睡眠で万が一のときに備えています。まるでスパイか何かのようですね!

長時間寝ているとはいえ、1日3時間以上熟睡できないと健康に悪い影響が出てしまうかもしれません。愛猫がしっかりと眠れるよう、快適な環境を整えてあげましょう。

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