猫の『厄年』って何歳?厄年の猫に気をつけてあげたいこと4つ

猫の『厄年』って何歳?厄年の猫に気をつけてあげたいこと4つ

欧米と比べ、日本人は特定の宗教に帰依している方が少ない割には、初詣や厄払いなど神社に行く機会が多いように思います。厄年は平安時代からある古い風習で、健康管理や生活環境の変化への順応に役立っています。この考え方を猫に応用することで、猫の健康管理や住環境見直しの良いきっかけになるでしょう。猫の厄年に相当する年齢や、気をつけたい点を解説します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

厄年とは

神前

神社に初詣に行くと、その年の厄年の年齢が大きく張り出されているのを目にします。厄年の発祥は不明ですが、平安時代からあったとされています。「厄年」という名称からあまり良くない年齢だとされ、厄払いや厄除け祈願を受けた経験のある方も多いと思います。

厄年は「人の一生の中でも体力的、家庭環境的、あるいは対社会的にそれぞれ転機を迎える時でもあり、災厄が起こりやすい時期」とされ、よく注意しなければならない年だとされています。

平安時代から続く風習のため、厄年は今でも「数え」で計算され、男性では25歳・42歳・61歳、女性では19歳・33歳・37歳・61歳とされています。数えの61歳は満年齢だと60歳で還暦にあたり、地域や宗派によっては61歳を男女共通の厄年としているところもあるそうです。

厄年を体力的な変わり目を迎える年齢だと考えると、猫に当てはめることもできます。ブリーダー、獣医師、動物霊園関係者などが「猫の寿命の節目になる」と考える年齢が、猫にとっての厄年だといえるでしょう。
※ここから先、年齢は全て満年齢で表します。

一言で「猫の寿命の節目になる年齢」といっても個体差がありますし、人間の厄年のように風習として根付いている考え方でもないため、猫の厄年が何歳かという決まりはありません。しかしいろいろなところで目にする内容をまとめると、4歳、7歳、10歳、15歳を挙げることができそうです。

猫の節目の年齢で注意した方が良いこと

スコティッシュフォールド

1.遺伝子疾患の発病(4歳)

猫の場合、大きな遺伝子疾患があると4歳までに発病することが多いといわれています。遺伝子疾患リスクの高い品種の場合は、発病の有無を見極め、必要に応じて治療を開始しなければなりません。

外猫の場合、判断力や瞬発力などが徐々に鈍ってきて交通事故や喧嘩などによる怪我をしやすくなるのが4歳頃だともいわれています。(もちろん、それより若くても外猫は常に危険が隣り合わせではありますが・・・。)

完全室内飼いの場合でも脱走してしまうことがありますので注意しましょう。

2.健康管理の強化(7歳)

猫の7歳は人間の44歳に相当し、更年期の始まりです。見た目は今までとあまり変わらなくても、代謝や腎臓などの機能が低下してきます。健康診断の頻度を年に2回以上に増やし、健康管理を強化しましょう。

肥満は万病のもとというのは周知の事実ですが、年齢を重ねると基礎代謝や運動量が減ってきて太りやすくなるため、これまで以上に体重管理が大切になります。

まだ好奇心は旺盛なので、しっかりと遊んであげましょう。また、飲水量と排尿量を毎日チェックし、変化を見逃さないでください。

3.生活環境の整備(10歳)

安眠する猫

徐々に運動機能が衰えてきます。猫は元々睡眠時間が長いのですが、今まで以上に寝ている時間が長くなります。他の猫やご家族に邪魔されず、ゆっくりと安心して休める寝床を用意しましょう。

また、足腰や食べ物を飲み込む力が弱まると、頭を下げた姿勢での食事が辛くなってきます。食器を少し高めの台に置いて立った状態で食べられるようにする、食べやすい形状のフードに変える等、愛猫の体力に合わせた住環境を整えましょう。

4.穏やかな暮らし(15歳)

現在、猫の平均寿命は15歳強です。体温調整の苦手な猫は益々暑さ寒さに弱くなるため、日本の蒸し暑い夏や寒い冬を乗り越えられるかどうかは飼い主さんの管理次第だといえるでしょう。

できるだけ愛猫の状態に合わせて、心地よく穏やかに暮らせる環境を作り、必要な介助をしてあげましょう。

まとめ

千本鳥居の前の黒猫

厄年には科学的な根拠がないという考え方もありますが、加齢と共に健康管理を見直したり、生活の変化への対応として気持ちを引き締めるきっかけだと考えれば、上手に活用できる風習だといえるのではないでしょうか。

この考え方を愛猫への健康管理に応用することで、愛猫に長く健康で快適に暮らしてもらえることに役立てられると思います。

愛猫の寿命は、飼い主さんの管理にかかっているといっても過言ではありません。節目となる厄年を上手に利用して、日々の健康管理や環境の見直しに役立てましょう。

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