猫に『鼻くそ』ができる原因5つ!対処法や取り方とは?

猫に『鼻くそ』ができる原因5つ!対処法や取り方とは?

猫は鼻くそをつけていることがよくあります。そのまま問題なく暮らしていることも多いのですが、汚れた鼻周りで愛猫の可愛さを損なうのはとても残念!また病気の可能性はないのでしょうか?愛猫がいつも綺麗でいるために、鼻くその原因と鼻のお手入れ方法をご紹介しましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

鼻くそって何?

ピンクに黒い鼻模様の猫のアップ

鼻は空気と共に侵入してくるゴミや細菌、ウイルスなどから体を守るため、常に内側の粘膜から粘液を出しています。

ネバネバで絡め取った異物は、鼻水やたんとして外に出しますが、それが乾燥して鼻の中や周りに取り残されたものが「鼻くそ」と呼ばれます。

鼻くそができる原因は?

エアコン吹き出し口前にいる白猫

1.空気の乾燥

真冬の乾燥期やエアコンの効き過ぎなど、湿度が下がりすぎると粘液の水分が蒸発し、鼻くそができやすくなります。

2.ホコリっぽい

幹線道路が近かったり花粉や黄砂の季節が来たり、ホコリっぽい環境にいると、それを体内に取り込まないよう鼻は粘液をたくさん出します。鼻水の量が増えてくると、鼻くその量も増えてきます。

3.猫風邪(鼻炎)

「猫風邪」とはカリシウイルス、クラミジアなどの感染症の総称で、多くの場合くしゃみ鼻水などの鼻炎症状を伴います。一生体内に潜伏し続けるヘルペスのようなウイルスもいるので、鼻周りの汚れ方で猫の体調(免疫力が低下)が分かることがあります。

4.アレルギー

例えばエアコンをつけるとくしゃみをして鼻水を垂らし、お鼻周りが汚れてくる。そんな時はエアコンのホコリやカビが原因のアレルギーかもしれません。

5.腫瘍

鼻の中にできもの(腫瘍)がある場合です。鼻血や異臭、鼻の腫れや食欲不振など、他の理由で検査に繋がることが多いようです。

鼻くそを予防しよう!

灰色スコティッシュと加湿器

まずは「部屋を乾燥させ過ぎない」ことが大切です。湿度の目安は50%前後です。

当然「ホコリ対策」も必須です。こまめに猫のいる場所を掃除し、必要に応じて空気清浄機を使いましょう。

2週間に1回はエアコンフィルターを、年に1回は内部クリーニングを行うことがおすすめです。この掃除が行き届いていれば、吹き出し口から出るカビなどのアレルゲンの量を減らし、エアコンのかけ過ぎによる乾燥も防げます。

注意したいのが、病気の一症状かもしれない場合です。気になったらとにかくすみやかに病院で検査を受けてみましょう。

お家でできるお鼻のメンテ

鼻を舐める灰色猫

もし鼻くそが柔らかいなら、ティッシュで優しく拭き取りましょう。鼻周辺に縁取りのようにこびりついているなら、ぬるま湯でいったんふやかし、緩んだところでそっと取ります。

また綿棒を使うときは短く持ち、鼻の穴の入り口付近にとどめましょう。目の側ですから猫が動けば危険ですし、鼻の中に入れるときは奥に入る可能性もあり得ます。

自分でやってあげる自信がない場合は、獣医さんにお願いしましょう。

まとめ

目を拭かれるキジトラ

鼻くそができることはとても自然なことですが、それがいつまでも鼻に着いているとしたら、それは環境と健康に何らかのマイナス点がある可能性があります。

環境面で見直したいのは、室内の湿度やほこりっぽさなど、健康面で気をつけるべきはアレルギーや風邪、腫瘍の可能性です。

高齢猫など持病のようになっている猫もいますが、環境を整え、健康に気をつけて少しでも綺麗で可愛い鼻でいさせてあげましょう。

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