熱中症の兆候に気をつけよう!
初期症状
猫の平熱は38℃台ですが、39℃台に入ると以下の症状が出始めます。
- 元気がない
- 水をたくさん飲む
- 触ると熱い
- 鼻や目の縁、耳がいつになく赤い
ここですぐに対処できれば、猫は比較的早く元気になります。
中程度~重度の症状
体温がさらに上がってくると、
- 吐き気や嘔吐
- 震え
- ぐったりしている
- ふらふら状態
など見るからに危険な状態になり、さらに体温が上がると脳や内臓に深刻なダメージを与えます。
- 意識がなくなる
- けいれん
などは危機的状況です。生命の危機にさらされているだけでなく、治っても重大な問題が残る可能性があります。
猫の熱中症対策7つ
1.温・湿度計を置く
エアコンの温度設定では正しい温度や湿度が分かりません。温・湿度計を部屋に置き、目で見て確認する習慣をつけましょう。
2.エアコンを使う
室温が30℃を超えると、人も猫も熱中症の危険信号です。猫の適温は26~28℃。扇風機なども使って空気を循環させ、快適な室温を保ちましょう。
3.湿度60%以下を目標にする
猫は汗の代わりに身体を舐め、唾液を使って体温を下げます。水分が気化するには湿度の低さが必要なので、除湿がとても重要なのです。
4.水飲み場を増やす
気化熱を利用するには、水分補給も欠かせません。脱水気味だと熱中症になりやすいだけでなく、腎臓や心臓にも負荷がかかります。
普段から水を飲ませる工夫をし、夏場は水飲み場を増設しましょう。
5.ブラッシングする
効率よく体熱を発散するには、夏毛になっている必要があります。ブラッシングでムダ毛や毛玉を取り、風通しのいい体にしておきましょう。
6.部屋間を移動できるようにする
子猫や高齢猫など寒さに弱い猫もいれば、エアコン嫌いな猫もいます。好きな温度帯を行き来できるよう、涼しい部屋とそうでもない部屋を2つ作ってあげましょう。
7.ひんやりグッズを利用する
毎年新しいひんやりグッズが出てきます。すぐに使ってくれるとは限りませんが、いろいろ試してみるといいでしょう。
熱中症の対処法
熱中症は、軽度でも様子見厳禁!
- 一刻も早く体を冷やすこと
- すぐ病院に連絡し、連れて行くこと
太い血管のある脇の下と首周りを中心に、水をかけたり布をまいた保冷剤で冷やしたりして応急処置を行います。そして直ちにドクターに連絡し、その指示を仰いでください(本格的な処置は病院で)。
まとめ
夏日が増えてくると、猫の熱中症予防と早期発見の重要性はますます上がるばかりです。体が暑さに慣れていない5月は、熱中症シーズンの開始時期なので特に注意が必要です。
5月から秋までは熱中症にじゅうぶん気をつけながら、愛猫と楽しい夏を過ごしてくださいね。