猫の『梅雨』に起こりやすい病気3つ!飼い主がすべき対策とは?

猫の『梅雨』に起こりやすい病気3つ!飼い主がすべき対策とは?

じめじめとした湿気に蒸し暑い日が続くなど、憂鬱になるのは猫も同じです。悪条件が重なるこの時期は、体調を崩さないようにいつも以上に気をつける必要があります。ここでは、梅雨に起こりやすい猫の病気と防ぐ対策について紹介します。

3633view

SupervisorImage

記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

梅雨に起こりやすい猫の病気

雨の日に外を眺める猫

窓から射す日光で日向ぼっこをしたり、自然のやわらかい風に当たるのが好きな猫ですが、長雨が続く梅雨は、気分転換ができずにストレスも溜まりがちです。

湿度と気温が上昇するこの時期は、体温調節が思うようにできなかったり、環境の変化によって体調を崩す猫も多く、病気を引き起こしやすい季節と言われています。

1.食中毒

高温多湿の梅雨はフードが傷みやすく、猫の食べかけや食器に菌が繁殖しやすい環境にあります。

「まだ食べ残しがあるから…」といってフードをそのまま放置するのはもってのほか。時間が経過したフードを猫が口にすると、下痢や嘔吐を繰り返す「食中毒」を起こしてしまう危険性があるので注意が必要です。

2.熱中症

診察している猫

猫の汗腺は肉球にしかなく、汗をかいて体温を下げることができません。そのため、口や鼻から水分を蒸発させて体温調節をします。しかし湿気の多い梅雨では、蒸散することが上手くできずに熱中症になりやすいのです。

とくに体温調節が未熟な仔猫や体を思うように動かせない高齢猫、持病のある猫は、熱中症にかかるリスクが高まります。

3.皮膚病

長雨で湿気が多い環境の中では、被毛で覆われている皮膚が蒸れて、ノミやダニがつきやすくなります。ノミに刺されると皮膚の炎症や脱毛、かゆみを伴うので、症状が現れたら被毛を掻き分けて皮膚の状態を確認してみましょう。

皮膚病は食物やハウスダスト、カビなど様々な原因から皮膚トラブルが発生します。放置すると重症化する可能性もあるので、早期発見と治療が何より大切です。

飼主さんがすべき梅雨対策

除湿器と猫

猫に大きなストレスがかかってしまうと心身ともに影響が出やすく、病気にも繋がりかねません。猫にとって体に負担がかからないよう、居心地の良い環境を整えてあげましょう。

フードを出しっぱなしにしない

出しっぱなしの傷んだフードを食べてお腹をこわさないように、猫が食べきれる量をその都度与えるのが理想的です。食べ終わったフード皿はきちんと洗い、猫の飲み水も菌やヌメリが発生しやすいので、定期的に水を入れ替えましょう。

除湿器の設置やエアコンの調節

猫が過ごす部屋は、除湿器やエアコンで温度や湿度を調整してあげましょう。体に直接エアコンの風が当たるのを嫌がる猫も多いので、風向きを変えてあげたり、扇風機を使って部屋全体の温度を効率よく下げるなど工夫するのも良いですね。

  • 温度21度~23度
  • 湿度40%~60%

雨が止んでいたら窓を開けて風通しをよくしましょう。猫にとって自然が感じられるだけでも気分転換になりますし、空気の入れ替えで湿気を外に放出することもできます。部屋の換気は、猫の脱走対策を十分に行ったうえで取り入れたいですね。

猫の体のお手入れ

ブラッシングする猫

湿気が多いと皮膚が蒸れやすくなり皮膚病のきっかけを作ってしまう場合があるので、シャンプーやブラッシングを入念に行います。

とくにブラッシングをこまめにしてあげることで通気性が良くなり、被毛にこもる熱を逃がすことができます。他にも皮膚トラブルの早期発見や毛玉対策など、ブラッシングには嬉しい効果がたくさんあります。スキンシップをとりながら積極的にケアしてあげたいですね。

猫が過ごす場所の清掃

湿気でカビや菌が繁殖しやすい梅雨期は、猫のお気に入りスペースや寝床などをこまめに掃除してあげましょう。猫が使うブランケットやタオルなどがあれば洗ったり、カビやホコリを除去すると皮膚トラブルやアレルギーの発生リスクを抑えることができます。

また猫のテリトリーでもあるトイレは、菌が繁殖しやすい場所です。トイレの中が不衛生だと排泄を我慢したり、トイレ以外の場所で粗相をしてしまう猫も少なくありません。キレイ好きな猫の為にも、清潔なトイレ空間を維持してあげましょう。

まとめ

雨のあたる窓を眺めている猫

梅雨の時期は猫の体に負担がかかりやすいので、部屋の温度や湿度、衛生面を見直して過ごしやすい環境を整えてあげましょう。日頃から猫とのスキンシップをとり、体や様子に異変がないかチェックをすることが大切です。

曇りや雨の日が多くなると、猫も人も気分は落ち込みやすくなります。遊ぶ時間をいつもより増やして体を動かせば、お互いの気分転換にもなるはずです。梅雨を乗り切り、カラッとした夏を気持ちよく迎えたいですね。

スポンサーリンク