1.体の老化
![老猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/0/cbe27a1997fc1dfbcba89b196a1bc551.jpg)
猫の筋力低下が起きる原因としてまず挙げられるのが、「老化」です。11歳を超えると「シニア期」となり、見た目はさほど変わらないものの、さまざまな体の部分に老化サインが出てくることがあります。
歳を重ねて筋力が低下すると、高いところに登らなくなったりジャンプを失敗するようになったりして、遊びに興味を示さなくなるかもしれません。強靭なはずの後ろ足が、痩せてくることもあります。また、動きがスローになることも。
老化を完全に防ぐ方法はありませんが、食事内容を見直したり、ムリのない程度に運動をさせたり、適切な水分や栄養補給を行うなどして健康維持をサポートしてあげるとよいでしょう。
2.肥満
![肥満猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/2/f8cfa57c49585c928572186ebbd850d5.jpg)
猫は肥満になると動くのが億劫になり、運動不足になる傾向があるようです。運動量が減るとそれに伴い筋力の低下が起きるため、益々動かなくなり筋肉が減って行ってしまうためです。
肥満は筋力低下だけでなく、病気のリスクも高めてしまいます。
ご飯やおやつは規定量以上は与えないようにしたり、飼い主さんが愛猫と遊んで運動させてあげたりすると肥満予防になります。
適正な食事量と適度な運動量を保っていれば、愛猫の肥満は防げるでしょう。
3.脊髄性筋萎縮症
![メインクーン](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/8/1ccc23ec0661d2297b953c72f2293c57.jpg)
脊髄にある運動神経細胞の変性が原因で、徐々に筋力の低下が起きるのが、「脊髄性筋萎縮症」という病気です。父猫も母猫もこの病気の原因遺伝子を持っている場合に発症し、生後15週以降に筋力低下や筋肉の萎縮が起こり寿命にも影響してきます。
遺伝性の疾患のため、飼い主さんができる予防策はありません。ただ、もし繁殖させる予定があるなら、この病気の遺伝子を持つ猫を、繁殖させない必要があるでしょう。「メインクーン」に発症しやすい病気のようです。
4.重症筋無力症
![診察を受ける猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/5/c9a333bb3bf30c4b7308161f34e57b4f.jpg)
猫ではまれな病気ではあるようですが、筋肉に力が入らなくなってしまうのが、「重症筋無力症」です。症状としては歩けなくなったり、声がかすれてしまったり。先天性の場合と後天性の場合があります。
残念ながら予防法がなく、早期発見に努めるのがベストです。おかしな様子が見られたら、早めに動物病院を受診するとよいでしょう。
5.サルコペニア
![動物病院](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/5/fb8a93a497df583010f6ac1432bed0db.jpg)
「サルコペニア」は、加齢や病気などにより全身の筋力や身体機能が低下する病気です。症状が進行すると、日常生活にも支障が出るほどの筋力低下を起こしてしまいます。
予防策としては食事のカロリーコントロールとたんぱく質の摂取があげられるので、高齢の猫を飼う飼い主さんは食事に十分気をつけてあげてください。
どのように管理すれあよいか迷うときは、かかりつけの獣医師に相談するとよいかもしれません。
まとめ
![元気のない猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/4/d4db46943b5cef61f7ccf22cb841bcf7.jpg)
猫の筋力が低下すると、生活が変化したり場合によっては歩けなくなったりしてしまうことがあります。飼い主さんができることをして、なるべく筋力が低下しないよう、気をつけてあげるとよいでしょう。