信頼関係ができていない人
猫は「3日で恩を忘れる」などと不名誉な言われ方をすることがあるようですが、実情は異なるようです。
猫は記憶力が優れており、すぐに忘れてしまう、ということはあまりないのだとか。ただ、忘れないのは自分に関係があることのみのよう。
単独行動をするゆえ、自分の身は自分で守る必要のあると思われる猫。そのため、関係がないことは覚えておく余地がないようです。
そんな中でいつも一緒にいて信頼関係がある飼い主さんは、猫の生存にとって必要な存在です。覚えていて当たり前といえば当たり前だと考えられます。
一方で、少しだけ遊びにきた見知らぬ人は、いわば猫にとって何の関係もない人だというケースが多いです。そのため、忘れらやすい人だと考えられるでしょう。
匂いが変わった
猫は視力があまりよくなく、人の顔があまりわからないといわれています。飼い主さんの判別に行うのは、匂いと音だそう。足音や声、匂いで「飼い主さんだ!」と認識しているようです。
足音や声を変えるのはなかなか難しいかもしれませんが、匂いは変えられます。「外で野良猫に触れその匂いがぷんぷんしている」「いつもと違うシャンプーやボディーソープなどを使った」などの場合は、猫が飼い主さんだと分からず、忘れやすい人になってしまう可能性があるようです。
「誰?」という空気になってしまうのだと思われます。
外見が違う
飼い主さんが髪を切って帰宅したら、愛猫に「シャーッ!」と威嚇されてしまったという実話があります。
猫は飼い主さんの顔ではなく、フォルムで認識している、という話も。そのため、髪型や何かかぶりものを被って明らかにいつもと違う形をしていたら、分からないこともあるのです。
猫としょっちゅう合っていても、その度に外見が違っていたら、なかなか覚えてもらえないかもしれません。「また違う人が来た〜」となり、忘れられやすい人になってしまうでしょう。
頻繁に会う
猫は「自分に関係のある事柄を覚える」という説から考えると、たとえ1回会って仲良くなったとしても、それ以降何年も会わなければ、「関係ない人」に分類され、忘れ去られてしまう可能性があります。
そのため、なるべく頻繁に会うようにすると、覚えてもらえるかもしれません。もちろん会ったときは全く接触しないのではなく、猫の許可が出たら声をかけたり触れたりするなどして、信頼関係を築くようにするとよいでしょう。
食べ物を与える
猫にとって「食べ物」は、自身の生命を維持する上でとても大切なファクターです。それを与えてくれる人は間違いなく、自分にとってプラスになると考えるため、会うときには猫が好むおやつなどを持参するとよいかもしれません。
「あ、おいしい食べ物をくれる人だ!」と覚えてもらえれば、少なくともすぐに忘れてしまう、ということはないでしょう。「食べ物+たまに会う」という合わせ技で、覚えてもらいやすくなるはずです。
まとめ
毎日顔をあわせる猫なら覚えてもらえる可能性は高いですが、たまにしか会えないなら忘れられてしまうかもしれません。なるべく猫の記憶に刻みこんでもらえるよう、猫がプラスと感じることを、してあげるとよいでしょう。