滑り止めになっている
猫のタフトは、滑りやすい濡れた地面や雪の上、氷の上での「滑り止め」としての役割があります。飼い猫はそのような場所を歩く場面が少ないかもしれませんが、基本的に外で生きる用に設計されているのでしょう。
肉球だけだとツルツル滑ってしまいがちな場所でも、タフトがあることでいい具合の滑り止めになっているのです。
ただ、完全室内飼いの猫の場合、必ずしもこのタフトが必要だとはいいきれないよう。フローリングの上であれば余計滑りやすくなり、足の関節などを痛めるというデメリットも存在しているようです。
防寒として
肉球の周りに生えている猫のタフトは、「防寒」の役割もあるといわれています。もし肉球だけなら冷えを防止することはできませんが、タフトが肉球の周りに生えていれば寒さを防げるようです。
寒い地域出身の猫種は、一般的な猫以上に被毛がモフモフしている特徴があります。メインクーンやノルウェージャンフォレストキャットなどの、いわゆる「長毛種」と呼ばれている猫種は体全体の被毛が長く、タフトも長いというケースが多いようです。
それにより、極寒の中でも足を冷やさずに過ごせるポイントとなっているのかもしれません。
肉球にかかっているかを目安にする
愛猫のタフトをカットした方がよいのか、悩むこともあるでしょう。足裏をチェックし、肉球にかかっていればカットするとよいといわれています。そのままにしておくと室内で滑りやすく、体を痛める原因となってしまう可能性があるからです。
肉球にかかっていなければカットはしなくても大丈夫ですが、それでもよく滑っているならカットを考えた方がよいかもしれません。
タフトがあることで愛猫の動きに支障が出ているか否かで、判断するとよいです。
プロに頼む
タフトのカットをするとき、「プロに頼む」という方法があります。猫によっては飼い主さん自らカットしようとすると、嫌がって暴れる可能性もあるので危険です。
愛猫がタフトカットに慣れるまで、そして飼い主さんも要領を覚えるまでは動物病院やトリミングサロン等にお願いすると、間違いないと思われます。
カットしてもらう際に、手順やコツなどを聞いておくとよいかもしれません。プロに頼む際は、猫の扱いに慣れているところを探すとよいでしょう。
バリカンでカット
もし飼い主さんが自宅でタフトカットできるようでしたら、ハサミよりも「バリカン」を使うとよいです。プロのトリマーも、バリカンを使用する人が多いのだとか。ペット用のバリカンを、用意してあげるとよいでしょう。
カットする際は愛猫がリラックスしているときに行い、あまり構えずスキンシップの一環のような雰囲気を出すとよいです。「カットする!」と気合いを入れるとその気持ちが猫に伝わってしまい、警戒されてしまうかもしれません。
徐々に慣れさせ、上手にできた場合はご褒美のおやつを与えることで、苦手意識を持たずにできるようになるでしょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:クッキー♂ / 1歳 / 雑種(ミックス) / 5kg
愛猫の肉球をおがませてもらう際、ついでにタフトチェックも行うとよいです。猫が滑ってケガをしないよう、気をつけてあげましょう。