猫の『まばたき』は愛情表現?それとも病気?パターン別の意味3つ

猫の『まばたき』は愛情表現?それとも病気?パターン別の意味3つ

猫がよくする仕草の一つに「まばたき」がありますよね。こちらを見てまばたきする猫に(これってどういう意味なんだろう…)と思うこともあるのではないでしょうか。そんな猫の「まばたき」の意味を様々な角度からご紹介したいと思います。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.アイコンタクトしている

まばたきする猫

飼い主さんに呼ばれた時や飼い主さんに話しかけられた時に愛猫がまばたきをすることがありますよね。普段から「これはどういう意味?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

呼ばれた時であれば愛猫にとってそれは「はーい!」という返事をしているつもりのようです。信頼度が増すほどに最低限の行動で返事をすることもあるそうです。

また飼い主さんが話しかけた時に相槌のようにまばたきをすることもあります。猫がどこまで人の言葉を理解しているかは、未解明ではありますが、「そうだね」などと飼い主さんの話に対して相槌を打っているのかもしれませんね。

2.愛情表現をしている

ウインクする猫

愛猫と目が合った時にゆっくりとまばたきをしてくれることがあります。これは愛猫にとって飼い主さんへの信頼や愛情を表現しているのだと言われています。

猫の世界ではじっと目を見つめるのはケンカをする合図なのだそうです。そのため「敵じゃないよ!」と伝えるために、ゆっくりとまばたきして意思表示をします。

普段から気心の知れた飼い主さんと猫の関係であれば、まばたきは敵意がないことを示すだけでなく、愛情表現の一つと考えることもできるかも知れません。

もし愛猫からゆっくりとまばたきをされた時は、飼い主さんも同じようにゆっくりとまばたきをしてあげることで「大好きだよ」と愛猫に伝えることができるでしょう。くれぐれもじっと目を見つめないように注意しましょう。

3.目の病気

診察中の猫

目を速くパチパチさせている場合は何らかの原因で目に痛みがあることを伝えている可能性があります。結膜炎や角膜潰瘍といった病気の可能性もあるため早めに動物病院への受診をおすすめします。

症状としては目が赤くなっていたり涙が出ている、目ヤニが多くなるなどがあります。目のトラブルは必ず両目ともに起こるわけではなく片目だけの場合もありますが、猫自身が気にして目をこすってしまい悪化する危険性もあります。

我が家の猫も、以前片目をやたらとこすって赤くなってしまったことがありました。病院に連れて行ったところ、結膜炎などの病気ではありませんでしたが、瞬膜が赤く腫れていたということでした。その時は原因不明でしたが、多頭飼いの場合はじゃれ合いの最中に相手の爪が目に入ってこうなることもあるそうです。

他にも猫風邪などが原因で、免疫力が落ちた時に結膜炎を繰り返す場合があります。

まとめ

まばたきする子猫

猫のまばたきにも色々な意味がありますね。もちろん飼い主さんに対して愛情表現をしているだけなら良いのですが、猫自身がやたらと目を気にしている場合は痛みを感じていることもあるようです。

猫を多頭飼いしていらっしゃる方はじゃれ合いの際にケガなどをしてしまう可能性もありますので、爪切りはこまめにしておくと良いでしょう。

目に限らず、愛猫が普段と違う行動や仕草をしていて気になる時は、可能な限り早めに動物病院に連れて行ってあげるようにすることで飼い主さんも安心できるのではないでしょうか。

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