猫にとって危険な『キャットタワー』があるって本当?飼い主がチェックすべき4つのポイント

猫にとって危険な『キャットタワー』があるって本当?飼い主がチェックすべき4つのポイント

猫のストレス解消や運動不足にキャットタワーはとても良いアイテムです。でも、キャットタワーなら何でもいいのでしょうか?キャットタワーを購入する際は、どんな点に注意したらいいでしょうか?

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.固定方法

キャットタワーからこちらを見る猫

猫が登ったり降りたりを繰り返すキャットタワーは、転倒しにくいものでなければいけません。猫がジャンプした際に、ぐらぐらしていたらとても危険です。しっかりと固定できるものを選びましょう。

キャットタワーには、突っ張りタイプのものや据え置きタイプのものがあります。突っ張りタイプは高さがあり、活発な猫には適していますが、転倒しやすいので注意が必要です。突っ張りタイプを選ぶなら、ポールが2本あるものが安定しています。

2.耐荷重の確認

キャットタワーの上の2匹の猫

キャットタワーを購入する際に確認したいのが耐荷重です。大型の猫では特に気をつけて下さい。また、多頭飼いの場合も、キャットタワーに複数の猫が一度に登ってしまうことがあり、注意が必要です。強度不足のキャットタワーでは、パーツやステップが破損したり、支柱が折れるなどの事故が起こります。

据え置き型のキャットタワーは重量がありしっかりしていますが、その分地震などで倒れた時が危険です。壁や床に固定するなど、地震対策もきちんとしておきたいですね。

3.滑りにくい素材

木製のキャットタワーから下を見る猫

キャットタワーの多くはステップが表面起毛の生地に覆われているため、滑りにくくできています。

しかし木製などの、デザイン性をより重視したおしゃれなキャットタワーもあります。このようなキャットタワーは、インテリアになじみやすいものではありますが、猫にとっては滑りやすい場合も。ステップには滑り止めを敷くなど、猫に合わせて適宜対策をする必要があります。

ステップの幅や高さも、猫が登りやすいものを選びましょう。

4.適度な高さ

キャットタワーに座っている猫

高い場所から落ちても平気なイメージがある猫ですが、落下してケガをすることがあります。特に、子猫や高齢猫には注意が必要です。

落下が心配な猫には、比較的低く、下の方は面積が広くなっている据え置きタイプのキャットタワーがおすすめです。さらに、階段がついているタイプだと登りやすいですね。

キャットタワーが倒れたり折れたりしなくても、上で眠ってしまったり、複数の猫でじゃれ合っているうちに落下することもあるので気をつけましょう。キャットタワーは猫に合わせた高さのものを選んで下さいね。

まとめ

キャットタワーにつかまって立っている猫

安全性の高いキャットタワーでも、設置がしっかりできていなければ、猫を危険にさらしてしまいます。説明書通りに、きちんと設置し、設置後もぐらつきがないか、破損している部分はないかなどチェックしましょう。

また、長く使っていると劣化してきます。定期的に点検して下さいね。

キャットタワーにはベッドやハンモック、トンネルなどのパーツもありますが、パーツも使用しているうちに汚れたり傷んできます。キャットタワーを選ぶ際には、これらのパーツが交換可能なものがおすすめです。

キャットタワーの事故は、猫だけでなく飼い主も巻き込んでしまうことがあります。安全なキャットタワーを選び、猫が運動や昼寝を楽しめる場所を作ってあげたいですね。

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