「待て」や「お座り」を猫に教える方法とは?
犬は主従関係を大切にする傾向のある生き物です。そのため飼い主さんと信頼関係が築けており、しっかりと練習を重ねていれば「待て」や「お座り」といった言葉を聞いてその通りに行動する犬もたくさんいます。
一方猫の場合は、性格にもよりますが主従関係よりも自分の気分を優先するマイペースな傾向にあるため、犬と比べると芸を教えるのは難易度が高いといえるでしょう。
しかし、だからといって絶対に猫に芸を教えるのは不可能…というわけでもありません。猫の性格によって向き不向きはありますが、教え方に工夫を取り入れることによって「待て」や「お座り」を猫が覚えることもあるのです。
そこで今回は、猫に「待て」や「お座り」を教える時のポイントについて紹介してまいります。
1.「待て」を教えるには?
猫に「待て」を教える場合、まずは「おやつを目の前にしても我慢し続けるシチュエーション」に慣れてもらう必要があります。
まずはおやつを小さなカプセルやケースの中に入れて「待て」という言葉とともに「一旦待たせる」というシチュエーションを作り、その後におやつを与えて徐々に慣れさせていきましょう。
これが上手くいくようになってきたら次はカプセルやケースの蓋を開けた状態で試してみて、最終的にカプセルやケースを使わなくても「待て」ができるようになれば成功です。
2.「お座り」を教えるには?
「お座り」を覚えさせたいのであれば、猫に「お座りと言われて座ったらおやつがもらえる」ということを認識してもらう必要があります。
まずは「お座り」と言って、猫が座ったタイミングですぐにおやつを与える、という練習をしてみましょう。
これを何度も繰り返していくうちに「お座りという飼い主さんからの合図→座る→おやつがもらえる」という流れを覚えてもらえれば「お座り」の習得成功です。
3.繰り返し何度も練習することが重要
「待て」も「お座り」も数日ですぐ覚えられた、という猫は限りなく少ないといえるでしょう。最初のうちは「待て」や「お座り」の言葉の意味すら分からず無視されてしまう日々が続くのが普通です。それでもめげずに毎日定期的に練習を重ねていけば、猫も少しずつ覚えてくれるかもしれません。
ただし、繰り返し練習することが大事だからといって1日にずーっと同じ練習を長時間続けてしまうと猫も嫌気がさしてしまうので注意しましょう。どんなに長くても1日5分程度にとどめておき、なるべく猫がおやつを欲しがりやすい「空腹時」に練習するのがポイントです。
まとめ
猫によってはいくら頑張っても芸を覚えない場合もたくさんいますが、中にはおやつ欲しさに芸を覚えてくれる猫もいます。
猫や飼い主さんに負担のない程度で、毎日少しずつ練習を重ねてみるとよいでしょう。